MetaTrader 5の何が新しくなったのか

ウェブプラットフォーム、デスクトップ版、モバイル版の更新履歴

26 10月 2018
MetaTrader 5プラットフォームビルド1930: 柔軟なウィンドウチャートとMQL5.NETライブラリ

ターミナル

  1. 取引ターミナルウィンドウから金融銘柄チャートを切り離すことができるようになりました。

    この機能は、複数の画面を使用している場合に便利です。つまり、1つ目の画面にメインプラットフォームウィンドウを設定してアカウント状態を管理し、チャートは2番目の画面に移動して市場状況を観察することができます。ターミナルからチャートを取り外すには、コンテキストメニューの[Docked]オプションを無効にします。その後、グラフを目的の画面に移動します。





    切り離されたチャート上の別のツールバーを使用すると、画面を切り替えることなく分析オブジェクトと指標を適用できます。ツールバーのコンテキストメニューを使用すると、使用可能なコマンドのセットを管理したり非表示にできます。

  2. 内蔵チャットを完全に更新しました。グループダイアログとチャネルがサポートを追加しました。スレッド間で切り替えずに、統一された環境でグループとプライベートディスカッションを行い、興味や言語に応じてチャネルを作成できます。MQL5.communityウェブサイトに移動せずに同僚や友達とチャットできます。

    グループチャットとチャネルは公開することも非公開にすることもできます。チャットの作成者は、チャットを自由参加型にするか招待のみにするかを決定します。スレッドをさらに管理するために、チャネルとチャットにモデレータ-0を割り当てることもできます。




  3. 仮想通貨取引のボリューム精度の拡張のサポートを追加しました。取引操作の可能な最小量は0.00000001ロットです。板情報、時間と販売、その他のインターフェース要素は、ボリュームは小数点以下8桁の精度で表示する機能を備えています。

    最小ボリュームとその変更ステップは、ブローカー側の金融商品設定に依存します。




  4. ツールボックスウィンドウにMQL5.communityで公表された記事のタブを追加しました。これで、MQL5の取引戦略の開発に関する600以上の詳細資料が、ターミナルを離れることなく利用可能になりました。新しい記事は毎週公開されます。




  5. Wineで作業する際の証明書を使った拡張認証のサポートを追加しました。
  6. 1レベルに制限されたときの板情報の表示を修正しました。
  7. 標準ツールバーに[Save As Picture(画像として保存)]コマンドを追加しました。これで、チャートの写真を撮ってコミュニティで共有するのがはるかに簡単です。




  8. バーとティックをインポートする際のシフトの適用を修正しました。以前は、シフトが適用されないことがありました。




  9. 大量の経済指標カレンダーニュースを処理する場合のターミナルのフリーズを修正しました。

MQL5

  1. "smart"関数インポートで.NETライブラリのネイティブサポートを追加しました。これで、.NETライブラリは特別なラッパーを書かないで利用できます。MetaEditorが独自のラッパーを書きます。

    .NETライブラリ関数を使用するには、特定の関数を定義せずにDLL自体をインポートします。MetaEditorは自動的に使用される関数をインポートします。
    • 単純な構造体(POD、plain old data) — 単純なデータ型のみを含む構造体
    • 単純な型とPOD構造体またはその配列のみが使用されるパラメータを持つpublic static関数

    ライブラリからの関数を呼び出すには、単にインポートします。
    #import "TestLib.dll"
    
    //+------------------------------------------------------------------+
    //| スクリプトプログラム開始関数                                     |
    //+------------------------------------------------------------------+
    void OnStart()
      {
       int x=41;
       TestClass::Inc(x);
       Print(x);
      }
    TestClassのInc関数のC#コードは下記のとおりです。
    public class TestClass
    {
       public static void Inc(ref int x)
       {
        x++;
       }
    }
    実行されると、スクリプトは42を返します。
    .NETライブラリのサポートに関する作業は続けられており、その機能は将来拡張される予定です。

  2. 標準ライブラリにWinAPI関数を使用するためのサポートを追加しました。これで、MQL5プログラムでオペレーティングシステム関数を使用するために、ライブラリを手動でインポートして関数シグネチャを記述する必要はありません。MQL5\Include\WinAPIディレクトリからヘッダファイルをインクルードするだけです。

    WinAPI関数は、目的によって別々のファイルにグループ化されます。

    • libloaderapi.mqh — リソースの使用
    • memoryapi.mqh — メモリーの使用
    • processenv.mqh — 環境の使用
    • processthreadsapi.mqh — プロセスの使用
    • securitybaseapi.mqh — OSセキュリティシステムの使用
    • sysinfoapi.mqh — システム情報の取得
    • winbase.mqh — 一般的関数
    • windef.mqh — 定数、構造体、列挙体
    • wingdi.mqh — グラフィックオブジェクトの使用
    • winnt.mqh — 例外の使用
    • winreg.mqh — レジストリの使用
    • winuser.mqh — ウィンドウとインターフェースの使用
    • errhandlingapi.mqh — エラー処理
    • fileapi.mqh — ファイルの使用
    • handleapi.mqh — ハンドルの使用
    • winapi.mqh — すべての関数を含む(WinAPIヘッダーファイル)

    バインドは64ビットアーキテクチャでのみ機能します。

  3. コードの解析にinline、__inline、__forceinline指定子のサポートを追加しました。コード中に指定子があると、エラーは発生せず、コンパイルには影響しません。現時点では、この機能により、С++コードをMQL5に簡単に転送することができます。
    指定子についての詳細は、MSDNをご覧ください。

  4. MQL5プログラムの実行を大幅に最適化しました。場合によっては、パフォーマンスの改善は10%に達する可能性があります。より高速な実行には、新しいMetaEditorバージョンでプログラムを再コンパイルします。
    残念ながら、この新しい最適化により、新しいプログラムは以前のターミナルバージョンとの互換性がありません。MetaEditorバージョン1910以降でコンパイルされたプログラムは、1880以下のターミナルバージョンでは起動できません。古いバージョンのMetaEditorでコンパイルされたプログラムは、新しいターミナルでも実行できます。

  5. 複数のMQL5関数を大幅に最適化しました。
  6. ターミナルのメインウィンドウからチャートを追加/削除し、そのポジションを管理するための新しいプロパティを追加しました。

    ENUM_CHART_PROPERTY_INTEGER列挙体に下記のプロパティを追加しました。

    • CHART_IS_DOCKED — チャートウィンドウがドックされている。'false'の場合、チャートはターミナル領域外までドラッグできます。
    • CHART_FLOAT_LEFT — 仮想スクリーンに相対したドッキングされていないチャートウィンドウの左座標
    • CHART_FLOAT_TOP — 仮想スクリーンに相対したドッキングされていないチャートウィンドウの上座標
    • CHART_FLOAT_RIGHT — 仮想スクリーンに相対したドッキングされていないチャートウィンドウの右座標
    • CHART_FLOAT_BOTTOM — 仮想スクリーンに相対したドッキングされていないチャートウィンドウの下座標

    ENUM_TERMINAL_INFO_INTEGER列挙体に下記の関数を追加しました。

    • TERMINAL_SCREEN_LEFT — 仮想スクリーンの左座標。仮想スクリーンは、画面全体をカバーする長方形です。システムが2つの画面を右から左に並べると、仮想スクリーンの左の座標は2つの画面の境界になる可能性があります。
    • TERMINAL_SCREEN_TOP — 仮想スクリーンの上座標
    • TERMINAL_SCREEN_WIDTH — ターミナルの幅
    • TERMINAL_SCREEN_HEIGHT — ターミナルの高さ
    • TERMINAL_LEFT — 仮想スクリーンに相対したターミナルの左座標
    • TERMINAL_TOP — 仮想スクリーンに相対したターミナルの上座標
    • TERMINAL_RIGHT — 仮想スクリーンに相対したターミナルの右座標
    • TERMINAL_BOTTOM — 仮想スクリーンに相対したターミナルの下座標

  7. MqlTick構造体とMqlBookInfo構造体にvolume_realフィードを追加しました。これは、拡張精度ボリュームで動作するように設計されています。volume_realは'volume'より優先順位が高いです。指定された場合、サーバーはこの値を使用します。

    struct MqlTick
      {
       datetime         time;          // 最後の価格更新時刻
       double           bid;           // 現在の売値
       double           ask;           // 現在の買値
       double           last;          // 現在の最終約定値
       ulong            volume;        // 現在の最終約定ボリューム
       long             time_msc;      // 最後の価格更新時刻(ミリ秒単位)
       uint             flags;         // ティックフラグ
       double           volume_real;   // 高精度の現在の最終約定ボリュー
      };

    struct MqlBookInfo
      {
       ENUM_BOOK_TYPE   type;            // ENUM_BOOK_TYPE列挙体からの注文タイプ
       double           price;           // 価格
       long             volume;          // ボリューム
       double           volume_real;     // 高精度ボリューム
      };

  8. ENUM_SYMBOL_INFO_DOUBLE列挙体に下記のプロパティを追加しました。

    • SYMBOL_VOLUME_REAL — 最後の約定実行のボリューム
    • SYMBOL_VOLUMEHIGH_REAL — 今日の最高約定ボリューム
    • SYMBOL_VOLUMELOW_REAL — 今日の最低約定ボリューム

    プロパティの取得にはSymbolInfoDouble関数を使用します。

  9. ENUM_MQL_INFO_INTEGER列挙体にMQL_FORWARDプロパティを追加しました(forward testモードフラグ)。
  10. 構造体にpack( integer_value )プロパティを追加しました。これにより、構造体内のフィールド配置のアラインメントを設定できます。これは、DLLを扱う際に必要となります。integer_valueには1、2、4、8、16の値を指定できます。
    プロパティが定義されていない場合は、デフォルトの1バイトのアラインメント(pack(1))が使用されます。

    使用例:
    //+------------------------------------------------------------------+
    //| デフォルトのパッキング                                           |
    //+------------------------------------------------------------------+
    struct A
      {
       char              a;
       int               b;
      };
    //+------------------------------------------------------------------+
    //| パッキングの指定                                                 |
    //+------------------------------------------------------------------+
    struct B pack(4)
      {
       char              a;
       int               b;
      };
    //+------------------------------------------------------------------+
    //| スクリプトプログラム開始関数                                     |
    //+------------------------------------------------------------------+
    void OnStart()
      {
       Print("sizeof(A)=",sizeof(A));
       Print("sizeof(B)=",sizeof(B));
      }
    //+------------------------------------------------------------------+
    結論:
    sizeof(A)=5
    sizeof(B)=8
    構造体内のアラインメントについての詳細は、MSDNをご覧ください。

  11. 列挙型キャストの要件を緩めました暗黙のキャストの場合、コンパイラは自動的に正しい列挙値を代入し、警告を表示します。

    下記のコードで
    enum Main
      {
       PRICE_CLOSE_,
       PRICE_OPEN_
      };
    
    input Main Inp=PRICE_CLOSE;
    //+------------------------------------------------------------------+
    //| 開始関数                                                         |
    //+------------------------------------------------------------------+
    void OnStart()
      {
      }
    コンパイラは下記の警告を表示します。
    implicit conversion from 'enum ENUM_APPLIED_PRICE' to 'enum Main'
    'Main::PRICE_OPEN_' instead of 'ENUM_APPLIED_PRICE::PRICE_CLOSE' will be used
    以前は、この場合、次のエラーが発生しました。
    'PRICE_CLOSE' - cannot convert enum
    関数のパラメータで列挙が不正に使用された場合、コンパイラは引き続きエラーを表示します。

  12. テンプレート関数のコンパイルを修正しました。Now, オーバーロードされたテンプレート関数を使用すると、既存のすべてのテンプレート関数ではなく、必要なオーバーロードのみがインスタンス化されるようになりました。
    class X {  };
    
    void f(int)  {  }
      
    template<typename T>
    void a(T*) { new T(2); }  // 以前はコンパイラがここでエラーを生成した
      
    template<typename T>
    void a()  { f(0); }
      
      
    void OnInit()  { a<X>(); }  

  13. CopyTicks* 関数によるティック履歴アクセスを部分的に最適化しました。
  14. テスト/最適化パスの早期完了を可能にする新しいTesterStop関数を追加しました。これを呼び出すと、通常のテスト/最適化の完了時と同様に、取引統計およびOnTesterの結果全体がクライアント端末に渡されます。
  15. 新しいカスタム指標プロパティ(#property tester_everytick_calculate)を追加しました。これはストラテジーテスターで使用され、各ティックで指標計算を強制することができます。

テスター

  1. 非視覚的なテスト/最適化の場合、すべての使用済み指標(標準およびカスタム指標)はデータ要求中にのみ計算されます。例外は、EventChartCustom関数呼び出しを含み、OnTimerハンドラを適用する指標です。以前は、すべての指標は、ティックが(他の商品からでも)出現するごとにストラテジーテスターで無条件に計算されていました。この新機能により、テストと最適化が大幅に加速されます。

    各ティックで指標計算を強制するには、プログラムの#property tester_everytick_calculateプロパティを追加します。
    以前のコンパイラーバージョンを使用してコンパイルされた指標は、引き続き各ティックで計算されます。

  2. 関連するレポートをテスト/最適化して生成する際の預金通貨の正確度の計算を修正しました。
  3. ストラテジーテスターの操作を最適化して加速しました。
  4. いくつかのテストと最適化のエラーを修正しました。

MetaEditor

  1. 単語全体の検索を修正しました。検索時にアンダースコアは単語区切りではなく通常の文字としてみなされます。

ドキュメントを更新しました。

6 7月 2018
MetaTrader 5プラットフォームビルド 1880:合成銘柄の完全な履歴

ターミナル

  1. 合成銘柄の価格履歴を利用可能なデータ全体での計算を追加しました。

    プラットフォームでは、その数式に適用された商品の分足に基づいて、分足の履歴を計算します。以前は、過去2ヶ月の履歴のみが計算されていました。より長い履歴は、明示的な要求(チャートを左にスクロールするまたはコピー関数を呼び出す)によって作成できました。履歴はすべての利用可能なデータで無条件に計算されるようになりました。




    合成式で使用される各銘柄の価格履歴期間は異なることができます。したがって、計算は最短有効期間に実行されます。たとえば、式で3つの金融商品が使用されるとします。

    • EURUSD(2009.01.01 以後)
    • USDJPY(2012.06.01 以後)
    • EURJPY(2014.06.01 以後)

    この場合、合成銘柄の履歴は、2014.06.01から現在までで計算されます。計算の完全性を保証するために、この日から100分がさらに捨てられます(履歴で分足が利用できない場合は、前の分のバーが計算に使用されます)。

    銘柄の長期間の履歴が利用可能な場合、合成銘柄履歴の計算にはかなりの時間がかかります。即時に合成銘柄チャートの表示を有効にするには、最初の2か月間の履歴が最初に計算されます(以前のバージョンの計算と同様)。初期の履歴の計算はそれ以降に始まります。

MQL5

  1. 新しい ACCOUNT_CURRENCY_DIGITS プロパティ — 口座の預金通貨の小数点以下の桁数プロパティの取得には AccountInfoInteger 関数を使用します。このプロパティは利益計算で結果を正規化するのに使用できます。
  2. 週時間枠でのコピー関数i-functionsの実行の遅れを修正しました。
  3. WebRequest関数の動作を修正しました。

テスター

  1. キャッシュファイルからの最適化結果をダウンロードした後、単一のエキスパートアドバイザーテストを実行する機能を追加しました。
  2. 新しいバージョンは、ローカルエージェントによる価格履歴のより早い初期ダウンロードを特徴とします。

ドキュメントが更新されました。

26 6月 2018
MetaTrader 5 ビルド 1870: ISIN による気配値表示への銘柄の追加

ターミナル

  1. ISIN (国際証券識別番号) による取引銘柄の検索を気配値表示ウィンドウに追加しました。これで銘柄は名前、説明、ISINによって追加できます。



  2. 取引口座のパスワードを変更するとユーザーインターフェイスの速度が遅くなる問題を修正しました。
  3. クライアント端末による CPU 負荷増加の問題を修正しました。

MQL5

  1. WebRequest関数でのカスタム HTTP ヘッダの受け渡しを修正しました。
  2. 範囲の開始日と終了日が同じ場合のBars関数の動作を修正しました。バーがある場合、関数は 1 を返します。以前のバージョンでは、関数は無条件に 0 を返しました。

テスター

  1. フォワード最適化の後の、ビジュアルモードでのテストの開始を修正しました
  2. 最適化結果のソートを修正しました。現在のソートでは、誤った入力パラメータ(INIT_INCORRECT_PARAMETERS)と利益率のないパスを考慮に入れています。
  3. 最適化基準を変更した後の遺伝子最適化グラフの再計算を修正しました。

ドキュメントが更新されました。

15 6月 2018
MetaTrader 5プラットフォームビルド1860:MQL5バー操作関数とストラテジテスターの改善

ターミナル

  1. 口座開設ダイアログが完全に再設計されました。リストからブローカーを選択し、希望の口座タイプを選択することができるようになりました。利用可能なすべてのサーバではなく会社名のみが表示されるようになったため、ブローカーリストがよりコンパクトになりました。

    検索をより簡単かつ効率的にするために、会社のロゴがリストに追加で表示されます。望まれるブローカーがリストに表示されていない場合は、検索ボックスに会社名またはサーバーアドレスを入力し、[ブローカーを検索]をクリックします。




    初心者が正しい口座を選択できるように、ダイアログに口座タイプの説明が追加されました。また、一般データ保護規則(GDPR)に準拠するために、更新されたダイアログにはブローカーのアグリーメントおよびデータ保護ポリシーへのリンクが含まれている場合があります。




    実際の口座開設の可能性は大幅に拡大しました。前から携帯端末にあったIDと住所確認書類をアップロードする機能が、デスクトップ版で利用できるようになりました。MiFID規制ブローカーは、雇用、所得、取引経験などの情報を含む、必要なクライアント識別データを要求することができるようになりました。この新しい機能によって、実際の口座を不必要な官僚的手続きなしにより迅速かつ簡単に開けるようになります。




  2. 取引履歴がストップロスとテイクプロフィットの値を表示するようになりました。エントリのストップロス/テイクプロフィットの値と反対の取引はこれらの取引の元となった注文のストップロス/テイクプロフィットに基づいて設定されます。該当するポジションの決済時のストップロス/テイクプロフィットの値が決済に使われます。後者は、決済の時点でポジションのストップロスとテイクプロフィットに関する情報を保存して表示することができます。取引終了後にポジションが消滅し、ターミナルのポジション履歴は取引に基づいて生成されていたため、この情報は、以前のバージョンでは格納されていませんでした。




  3. ポジション履歴がストップロスとテイクプロフィットの値を表示するようになりました。適切なポジションを開いたり閉じたりする取引のストップロス/テイクプロフィットがポジションに指定されます。




  4. チャートに最初に要求されたボリュームではなく現在の未決注文量が表示されるようになりました。




  5. 拡張モードで板情報機能の最適化された高速レンダリングが可能になりました。
  6. 取引要求実行結果の処理を最適化しました。この最適化により、場合によっては処理がはるかに高速になります。
  7. 同じポジションに複数のストップロス変更要求が送信されることがあるというトレール注文操作のエラーを修正しました。
  8. 最小および最大ボリュームの設定とカスタム銘柄設定のボリュームステップを修正しました。
  9. テンプレートを銘柄チャートに適用するときに、「フィックススケール」オプションが無視されることがあるというエラーを修正しました。
  10. ティック履歴の蓄積の誤りを修正しました。

MQL5

  1. コンパイル時のソースコードの最適化によってMQL5アプリケーションがスピードアップしました。より高速な実行には、新しいMetaEditorバージョンでプログラムを再コンパイルします。
    残念ながら、この新しい最適化により、新しいプログラムは以前のターミナルバージョンとの互換性がありません。MetaEditorバージョン1860以降でコンパイルされたプログラムは、1860以下のターミナルバージョンでは起動できません。古いバージョンのMetaEditorでコンパイルされたプログラムは、新しいターミナルでも実行できます。

  2.  新しい関数: iTime、iOpen、iHigh、iLow、iClose、iVolume、iBars、iBarShift、iLowest、iHighest、iRealVolume、iTickVolume、iSpreadこれらの関数は、MQL4で使用される関数に似ており、取引アプリケーションのコードを第5世代のプラットフォームに簡単に転送できますs。

    以前は、これらの関数を使用して実行されたタスクのほとんどは、Copy *関数を使用して実装できましたが、チャート上のHigh/Low値を検索し、その時間に基づいてバーを検索するためには独自の関数を実装する必要がありました。これらのタスクはiHighest、iLowest、iBarShiftの各関数を使って簡単に実行できるようになりました。

    iTime
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)の開いた時間を返します。
    datetime  iTime(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iOpen
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)の始値を返します。
    double  iOpen(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iHigh
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)の高値を返します。
    double  iHigh(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iLow
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)の安値を返します。
    double  iLow(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iClose
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)の終値を返します。
    double  iClose(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iVolume
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)のティックボリュームを返します。
    long  iVolume(
       string           symbol,          // 銘柄
       int              timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iBars
    履歴で使用可能な、対応する銘柄と期間のバーの数を返します。
    int  iBars(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe        // 期間
       );

    iBarShift
    時間によってバーを探します。この関数は、指定された時間に対応するバーのインデックスを返します。
    int  iBarShift(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       datetime         time,            // 時間
       bool             exact=false      // モード
       );

    iLowest
    対応するチャートで見つかった最小の値のインデックスを返します(現在のバーとの相対的な移動)。
    int  iLowest(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              type,            // 時系列ID
       int              count,           // 要素数
       int              start            // インデックス
      );

    iHighest
    対応するチャートで見つかった最大の値のインデックスを返します(現在のバーとの相対的な移動)。
    int  iHighest(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              type,            // 時間series identifier
       int              count,           // 要素数
       int              start            // インデックス
      );

    iRealVolume
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)の実のボリュームを返します。
    long  iRealVolume(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iTickVolume
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)のティックボリュームを返します。
    long  iTickVolume(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );

    iSpread
    対応するチャートのバー( 'shift'パラメータで示されます)のスプレッドボリュームを返します。
    long  iSpread(
       string           symbol,          // 銘柄
       ENUM_TIMEFRAMES  timeframe,       // 期間
       int              shift            // シフト
       );
  3. 新しいTesterHideIndicators関数が追加されました。エキスパートアドバイザーで使用される指標の表示/非表示モードを設定します。この関数は、テスト中にのみ指標の可視性を管理するために使用されます。作成した指標を非表示にする必要がある場合はtrueに設定します。そうでなければfalseを使用します。
    void  TesterHideIndicators(
       bool      hide     // フラグ
       );
  4. チャート上の取引レベルのクリックによるCHARTEVENT_CLICKイベントの生成が追加されました。
  5. CopyTicks関数の動作を修正し、最適化しました。
  6. SymbolInfoDouble関数がSYMBOL_TRADE_LIQUIDITY_RATEプロパティのために返す値を修正しました。
  7. 重複するメモリを持つ文字列配列のコピーを修正しました。
  8. FileReadArray配列で文字列配列の割り当てを修正しました。
  9. MQL5標準ライブラリのエラーを修正しました。

テスター

  1. 最適化キャッシュを使用するためのシステムを更新しました。キャッシュには、以前に計算された最適化パスに関するデータが格納されます。ストラテジーテスターは、一時停止後に最適化を再開できるようにデータを保存し、すでに計算されたテストパスの再計算を回避します。

    最適化キャッシュ保存形式の変更
    以前のバージョンでは、最適化キャッシュは1つのXMLファイルとして保存されていました。すべてのエキスパートアドバイザー最適化パスが指定されたテスト設定でこのファイルに追加されました。したがって、同じファイルには、異なる入力パラメータを使用した最適化結果が格納されています。
    最適化キャッシュは、最適化されたパラメータのセットごとに別々のバイナリファイルとして格納されるようになりました。ストラテジーテスターの最適化キャッシュに関する操作は、新しい形式とファイルサイズの縮小により大幅に高速化されています。加速は、一時停止した最適化パスを再開すると特に顕著になります。

    以前の最適化の結果を表示
    以前の最適化の結果をストラテジーテスターですぐに見ることができるようになったため、サードパーティのソフトウェアを使用して巨大なXMLファイルを分析する必要がなくなりました。[最適化結果]タブを開き、エキスパートアドバイザーと最適化キャッシュを含むファイルを選択します。



    このリストには、選択したエキスパートアドバイザーのディスクに存在するすべての最適化キャッシュファイルが含まれています。各ファイルの最適化の日付、テスト設定(銘柄、時間枠、間隔)および入力パラメータが表示されます。最適化結果は、結果が得られた取引サーバによってさらにフィルタリングすることができます。

    オンザフライでの最適化基準の再計算
    最適化基準はある可変パラメータで、その値によって、テストされた入力セットの品質が決定されます。最適化基準の値が高ければ高いほど、与えられたパラメータセットによるテスト結果は良好であると考えられます。

    以前は、最適化中には最適化開始前に選択された基準が1つしか計算されませんでした。結果を見るときに最適化基準を即座に変更し、ストラテジーテスターは自動的にすべての値を再計算するようになりました。




    最適化キャッシュの手動使用
    以前のバージョンでは、最適化キャッシュはXMLファイルとして保存されており、このファイルは、サードパーティのソフトウェアを使用して開いて分析することができました。これが、閉じたバイナリファイルに保存されるようになりました。データをXML形式で取得するには、[最適化結果]タブのコンテキストメニューを使用してデータをエクスポートします。

  2. テスト通貨と最適化のために預金通貨とレバレッジを手動で設定する可能性が追加されました。以前のバージョンでは、通貨は接続された口座に従って設定されていたため、通貨を変更するには、他の口座に接続する必要がありました。レバレッジサイズは、以前は事前に定義されたリストからのみ選択することができましたが、任意の値を指定できるようになりました。

    適切なテストを確実に行うためには、利益と証拠金を特定の預金通貨に変換するためのクロスレートがアカウントで利用可能でなければならないことに注意してください。




  3. テスターエージェントでOpenCLを使用できるようになりました。以前、OpenCLデバイスはローカルエージェントでテストするときにのみ使用できました。エージェントは、ローカルネットワークやMQL5クラウドネットワークで作業するときに、利用可能なすべてのOpenCLデバイス(プロセッサ、ビデオカードなど)を使用することができるようになりました。

MetaEditor

  1. MQL5ストレージでの作業を最適化してスピードアップしました。
  2. MQHファイルの一時停止後のデバッグプロセスの再開を修正しました。
  3. エディタでのコード強調表示を修正しました。
  4. 検索結果のナビゲーションを修正しました。
  5. 大量テキスト置換機能を修正しました(すべてではなく最初のオカレンスだけが置き換えられている場合がありました)。

ドキュメントが更新されました。

18 1月 2018
MetaTrader 5 プラットフォームビルド1755

ターミナル

  1. ターミナルとMetaEditorがWindowsのシャットダウンと再起動をブロックするエラーを修正しました。
  2. テンプレート適用の際のチャートのずれを修正しました。

MQL5

  1. 一部の条件でコンパイルが遅くなるエラーを修正しました。

クラッシュログで報告されたエラーを修正しました。

12 1月 2018
MetaTrader 5 プラットフォームビルド1745

MetaTrader 5ビルド1745は、Microsoft Windows XP /2003/Vistaをサポートする最後のプラットフォームバージョンとなります。

当社は数ヶ月前に古いオペレーティングシステムサポートの終了(英語)を発表しました。Windows 2003、Windows Vista、特にMicrosoft Windows XPは、古いオペレーティングシステムです。技術的な制限によってWindows XPでの潜在的なハードウェア機能の実現が難しくなったため、マイクロソフトは3年前にこのオペレーティングシステムのサポートを終了しました。

MetaTrader 5ビルド1745およびそれ以前のバージョンは、上記のオペレーティングシステムで引き続き動作しますが、アップデートを受け取ることはできません。また、インストーラはこれらのオペレーティングシステムでは動作しなくなります。

MetaTrader 5を実行するために最低限必要なオペレーティングシステムのバージョンはWindows 7となりますが、Windows 10の64ビット版の使用が強く推奨されます。

ターミナル

  1. インストーラに/autoキーが追加されました。これにより、追加の操作を必要とせずに自動モードでプログラムをインストールできるようになります。このキーを使用してインストーラを起動すると、インストール設定がユーザに表示されず、ターミナルは標準のスタートメニューフォルダ名で標準パスにインストールされます。下記は起動例です。
    C:\mt5setup.exe /auto
  2. オペレーティングシステムのユーザに適切な権限がない場合のインストーラの動作を修正しました。
  3. 端末で何も処理が行われていないとき(開いているチャートがなく、ユーザーが何もしていないとき)にCPUリソースが過剰に消費される問題を修正しました。
  4. 新しいバージョンは、* .logファイルをファイルシステムレベルで自動的に圧縮します。この新機能により、ログで使用されるディスク容量を削減できます。

テスター

  1. 1回のテスト実行でのキャッシュを増やしました。これにより、64ビットオペレーティングシステムでのテストが高速になります。
  2. MQL5クラウドネットワークによる自動売買ロボットの最適化を修正しました。問題はMetaTraderマーケットから購入した製品で発生する可能性がありました。
  3. 「全ティック」テストモードで生成されたバーのスプレッドの計算を修正しました。
  4. ストラテジーテスターのOpenCLデバイス選択を修正しました。ビジュアルテスターは、利用可能なすべてのOpenCLデバイスにアクセスできるようになりました。
  5. 新しいバージョンは、* .logファイルをファイルシステムレベルで自動的に圧縮します。この新機能により、ログで使用されるディスク容量を削減できます。

MQL5

  1. CustomRatesDeleteメソッドを使用したカスタム銘柄バーの削除を修正しました。
  • クラッシュログで報告されたエラーを修正しました。
  • ドキュメントが更新されました。
20 12月 2017
MetaTrader 5ビルド1730: MetaEditorでのプロジェクトと合成金融商品

古い端末バージョンのサポートの終了

旧バージョンのデスクトップおよびモバイル端末のサポートは、新しいプラットフォームバージョンのリリースによって終了します。

  • クライアント端末:730(2012年9月23日)以前のバージョン
  • iPhone用モバイル端末:1171(2015年11月11日)以前のバージョン
  • Android用モバイル端末:1334(2016年8月5日)以前のバージョン

サポートされていない端末のビルドは、新しいサーバーバージョンに接続することはできません。事前に端末を更新することを強くお勧めします。

MQL5ストレージ運用プロトコルの変更

新しい共有プロジェクトをサポートするため、MQL5ストレージの運用プロトコルを更新しました。したがって、プラットフォームの更新後にはストレージからすべてのデータのチェックアウトを実行してください。更新中にMQL5ストレージに保存されたデータが失われたり影響を受けたりすることはありません。
プラットフォームを新しいバージョンに更新する前に、Commit操作を実行してすべてのローカル変更をMQL5ストレージに送信することをお勧めします。

ターミナル

  1. 取引プラットフォームで合成金融商品(1つまたは複数の既存の商品に基づく銘柄)を作成することができるようになりました。クオーツの計算式を設定すると、プラットフォームは実時間で合成製品のティックと分足の履歴を作成します。


    仕組み

    • 合成製品を作成し、価格計算の数式を設定します。
    • 数式で使用される少なくとも1つの製品の価格が変更された場合、プラットフォームは1秒あたり10回の頻度でティックを計算します。
    • プラットフォームはまた、過去2ヶ月間の分足の履歴を、数式で使用される製品の分足に基づいて計算します。合成製品の生成されたティックに基づいて、新しいバー(現在およびそれ以降のもの)はすべて実時間で描画されます。

    例えば ドルインデックス(USDX)を示す製品の作成が可能です。それには下記の数式が使われます。

    50.14348112 * pow(ask(EURUSD),-0.576) * pow(USDJPY,0.136) * pow(ask(GBPUSD),-0.119) * pow(USDCAD,0.091) * pow(USDSEK,0.042) * pow(USDCHF,0.036)

    注:元のドルインデックス式でUSDEURとUSDGBPのペアが使用されます。プラットフォームでは逆ペアのみが使用可能であるため、合成銘柄式は負のパワーと、ビッドの代わりにアスクが使用されます。

    プラットフォームは、ブローカーによって提供された他の6銘柄のクオーツに基づいて、新しい製品の価格を実時間で計算します。価格の変更は[気配値表示]ウィンドウとチャートで視覚化されます。




    新しいカスタム銘柄を作成し、その仕様を開き、式を入力します。




    便宜上、数式エディタには銘柄や関数の名前を入力するときに可能なオプションのリストが表示されます。
    合成製品が[気配値表示]に追加されると、そのティックと分足バーの計算が開始されます。また、合成価格計算に必要な銘柄は自動的に[気配値表示]に追加されます。計算開始のエントリ("Synthetic Symbol USDX: processing started")がプラットフォームの操作ログに追加されます。
    • 合成製品が[気配値表示]から取り除かれると、その計算は停止されます。
    • 合成銘柄価格の計算に現在使用されている銘柄は、[気配値表示]で非表示にすることはできません。

    クオーツの実時間計算
    計算に使用される銘柄の価格が100ミリ秒ごとに(すなわち毎秒10回)確認されます。それらのうちの少なくとも1つが変更されると、合成銘柄の価格が計算され、新しいティックが生成されます。計算は、3つのスレッドで並列に実行され、ビッド、アスク、及びラストの価格で実行されます。たとえば、計算式がEURUSD*GBPUSDの場合、合成銘柄の価格は次のように計算されます。
    • Bid = bid(EURUSD)*bid(GBPUSD)
    • Ask = ask(EURUSD)*ask(GBPUSD)
    • Last = last(EURUSD)*last(GBPUSD)

    変更の可用性は価格ごとに個別に確認されます。たとえば、元の製品のビッドのみが変更された場合、合成製品の適切な価格だけが計算されます。

    分足の履歴の作成
    プラットフォームは、ティックを実時間で収集するだけでなく、合成製品の分足の履歴も作成します。通常の製品と同様に、合成製品チャートを表示したりオブジェクトや指標を使用してテクニカル分析を行うことができます。

    [気配値表示]に合成製品が追加されると、プラットフォームは計算された分足の履歴が存在するかどうかを確認します。存在しなければ、過去60日間の履歴が作成され、これには約5万のバーが含まれます。プラットフォーム設定の[Max. bars in chart](チャートでのバーの最大数) パラメータに値が指定されている場合は、その値が適用されます。

    この期間の一部のバーが既に作成された場合、プラットフォームは新しいバーを追加生成します。ユーザがより古い期間のチャートを表示しようとする(スクロールしたり、MQL5プログラムからアクセスしたりする)と、より古い履歴が作成されます。
    合成製品の分足の履歴は、その数式で使用される製品の分足(ティックではない)に基づいて計算されます。たとえば、合成銘柄の分足の始値を計算するには、プラットフォームはその数式で使用されている銘柄の始値を使用します。高値、安値、終値も同じように計算されます。
    必要なバーがいずれの製品でも利用できない場合、プラットフォームは前のバーの終値を使用します。たとえば、EURUSD、USDJPY、GBPUSDの3つの製品が使用されるとします。12:00に対応するバーの計算でUSDJPYの必要なバーが利用できない場合、以下の価格が計算に使用されます。

    • 始値:EURUSD Open 12:00, USDJPY Close 11:59, GBPUSD Open 12:00
    • 高値:EURUSD High 12:00, USDJPY Close 11:59, GBPUSD High 12:00
    • 安値:EURUSD Low 12:00, USDJPY Close 11:59, GBPUSD Low 12:00
    • 終値:EURUSD Close 12:00, USDJPY Close 11:59, GBPUSD Close 12:00

    数式で使用されているすべての製品での分足が使用できない場合、合成製品の分足は計算されません。

    新しい分足の描画
    合成製品の新しいバー(現在および次のもの)はすべて生成されたティックに基づいて作成されます。バーを構築するのに使われる価格は[Chart mode](チャートモード)パラメーター値に基づきます。



    銘柄式で可能な操作
    ブローカーが提供する既存銘柄の価格データといくつかのプロパティは、合成価格の計算に使用できます。下記を指定します。
    • Symbol name - 計算する合成価格に応じて、指定された製品のビッド、アスク、またはラストが使用されます。たとえば、EURUSD*GBPUSDが指定されている場合、ビッドはbid(EURUSD)*bid(GBPUSD)として計算され、アスクはask(EURUSD)*ask(GBPUSD)となります。
    • bid(symbol name) - 指定された銘柄のビッド価格は強制的に、合成銘柄のビッド価格の計算に使用されます。このオプションは、前のタイプ(価格タイプが指定されていない場合)に似ています。
    • ask(symbol name) - 指定された銘柄のアスク価格が合成銘柄のアスク価格の計算に使用されます。指定された製品のビッド価格がアスクの計算に使用されます。指定された銘柄のラスト価格が、ラストの計算に使用されます。ask(EURUSD)*GBPUSDが指定されている場合は次の計算が使用されます。
      • Вid = ask(EURUSD)*bid(GBPUSD)
      • Ask = bid(EURUSD)*ask(GBPUSD)
      • Last = last(EURUSD)*last(GBPUSD)
    • last(symbol name) — 指定された銘柄のラスト価格は、合成楽器のすべての価格(ビッド、アスク、ラスト)の計算に使用されます。last(EURUSD)*GBPUSDが指定されている場合は次の計算が使用されます。
      • Вid = last(EURUSD)*bid(GBPUSD)
      • Ask = last(EURUSD)*ask(GBPUSD)
      • Last = last(EURUSD)*last(GBPUSD)
    • volume(symbol name) — 指定された銘柄のティック数量が計算式で使用されます。ブローカーがこの銘柄の数量情報を提供していることを確認してください。
    • point(symbol name) — 指定された製品の最低価格の変更が計算に使用されます。
    • digits(symbol name) — 指定された銘柄価格の小数点以下の桁数が数式で使用されます。

    銘柄名が複雑(ハイフン、ドットなどを含む)な場合は、引用符で囲みます(例:"RTS-6.17")。
    加算(+)、減算( - )、乗算(*)、除算(/)、除算残差(%)の演算では、以下の算術演算を使用できます。例えば、EURUSD+GBPUSDは価格がEURUSD及びGBPUSDの価格の和として計算されていることを意味します。また、単項マイナス演算子を使用して符号を変更することもできます(例:-10*EURUSD)。
    算術演算の計算優先順位に気を付けてください。
    • 乗算、除算、および剰余の演算が最初に実行され、次に加減算が実行されます。
    • 演算は左から右に実行されます。数式で同じ優先順位を持つ複数の演算(たとえば、乗算と除算)が使用されている場合は、左の演算が最初に実行されます。
    • 演算の優先獣医は括弧( と )を使用して変更できます。括弧内の演算の優先順位が計算の中で最も高くなります。左から右の原則もそれらに適用されます。左の括弧内の演算が最初に計算されます。

    数式で定数を使うことができます。

    • 数値(整数と浮動小数点数)(例:EURUSD*2+GBPUSD*0.7)。
    • _Digits 及び _Point.銘柄プロパティ:仕様からカスタム銘柄の適切な特性を数式に追加します。_Digitsは、銘柄価格の小数点以下の桁数を意味します。 _Pointは銘柄価格の最小変化を意味します。

    MQL5でサポートされた数学関数はMathSrand、 MathRand及びMathIsValidNumberを除いてすべて使用することができます。 fabs()、 acos()、asin()など、すべての関数の短い名前のみが使用されます。

  2. 新しいオプションが導入され、実時間でカスタム製品のクオーツを追加できます。指定したカスタム銘柄のクオーツを提供するMQL5エキスパートアドバイザーを開発することが可能になりました。これにはCustomTicksAdd関数が使用されます。
    int  CustomTicksAdd(
       const string           symbol,       // Symbol name
       const MqlTick&         ticks[]       // カスタム銘柄に適用する必要があるティックデータを持つ配列
       );
    CustomTicksAdd関数は、これらのクオーツがブローカーサーバから受信されたかのように提供することができます。データはティックデータベースに直接書き込まれるのではなく、[気配値表示]ウィンドウに送られます。ターミナルは次に、ティックを[気配値表示]からデータベースに保存します。1つの呼び出しで大量のデータが渡されると、リソースを節約するために関数の動作が変わります。256ティック以上送信された場合、データは2つの部分に分割されます。大きな部分はチックデータベースに直接記録されます(CustomTicksReplace同様)。最後の128ティックからなる第2の部分は[気配値表示]に送られ、そこからデータベースに保存されます。

  3. [気配値表示]ウィンドウに、高値と安値が追加されました。これらの列はデフォルトで非表示になっていて、コンテキストメニューを使用して有効にすることができます。



    銘柄チャートがビッド価格(仕様設定ごとに)を使用して作成されている場合、この銘柄の高ビッドと低ビッド価格が表示されます。ラスト価格を使用して作成されている場合、この銘柄の高ラストおよび低ラスト価格が表示されます。

    [気配値表示]にラストに基づいてチャートが描かれた銘柄が少なくとも1つ含まれている場合、高値と引く値に加えてラスト列も自動的に有効になります。
  4. カスタム金融商品のティック履歴を編集することができるようになりました。[気配値表示]のコンテキストメニューで[Symbols](銘柄)をクリックし、カスタム銘柄を選択し、[ティック]タブで必要なデータ間隔を要求します。

    • 値を変更するには、ダブルタップします。
    • エントリはコンテキストメニューを使用して追加または削除します。
    • 一度に複数のバー/ティックを削除する場合は、ShiftキーまたはCtrl + Shiftキーを押しながらマウスで選択します。




    便宜上、変更されたエントリは以下のように強調表示されます。

    • 緑色の背景 - 変更されたエントリ
    • 灰色の背景 - 削除されたエントリ
    • 黄色の背景 - 追加されたエントリ

    変更を保存するには、ウィンドウの下部にある[変更を適用]をクリックします。

  5. ナビゲータツリーに予備口座の表示を追加しました。

    実口座を開設するためのブローカーへの依頼はデスクトップターミナルから送信することができます。このためには、連絡先の詳細を記載した簡単なリクエストフォームに記入します。その後、トレーダーのために特別な予備口座が作成されます。ブローカーはトレーダーに連絡して関係を公式化し、予備口座を実口座に振り替えます。




  6. [Quotes](クオーツ)ウィンドウに時間のミリ秒表示を追加しました。



  7. 新規アカウントをを開くダイアログで利用可能なサーバーをスキャンする速度が向上しました。
  8. Ray LeftおよびRay Rightオプションが有効になっているときのトレンドライングラフィックスオブジェクトの表示を修正しました。
  9. 大量(数十万)の内部電子メールを伴う操作を最適化しました。
  10. 多数(5万以上)の取引商品を伴うターミナル操作を最適化しました。
  11. 履歴編集後に実行されるカスタム金融商品のティック履歴の最適化を追加しました。

MetaEditor

  1. MetaEditorでフル機能のプロジェクトを利用できるようになりました。プログラム開発プロセスがより便利になりました。
    現在、メインMQ5プログラムファイルはプロジェクトとして表示されません。このプロジェクトは、プログラム設定、コンパイルパラメータ、および使用されているすべてのファイルに関する情報を格納する別個の "MQPROJ"ファイルです。メインプロジェクト設定は別のダイアログボックスからアクセスできるため、ソースコードで#propertyで指定する必要はありません。

    プロジェクト内の作業で便利なように、[ナビゲータ]で別のタブが用意されています。インクルード、リソース、ヘッダー、その他のファイルなどのすべてのファイルが、カテゴリに整理されています。すべてのファイルが自動的にプロジェクトナビゲータに追加されます。たとえば、新しくインクルードしたMQHファイルは、ナビゲータの[Dependencies](依存ファイル)セクションに自動的に表示されます。.

    新規プロジェクトのサポートは、更新されたMQL5ストレージオンラインリポジトリにも実装されています。MQL5.comコミュニティの他のメンバーとのコラボレーションを通じた大規模なプロジェクトの開発がはるかに便利になりました。

    グループプロジェクトには新しい共有プロジェクトセクションが用意されています。このセクションで作成されたプロジェクトはすぐにストレージに送信されるため、他のユーザーに権限を与えればすぐにコラボレーションを開始できます。




    共有プロジェクトでプロジェクトをコンパイルすると、実行可能なEX5ファイルは、プログラムの種類に応じて自動的にローカルのエキスパート、指標またはスクリプトディレクトリにコピーされます。このため、手動でファイルをコピーすることなく、簡単にチャート上でプログラムを起動できます。


    MQL5ストレージ操作の新機能

    新しい共有プロジェクトのサポートを実装するために、MQL5ストレージ操作プロトコルを変更しました。したがって、プラットフォームの更新後にはストレージからすべてのデータのチェックアウトを実行してください。更新中にMQL5ストレージに保存されたデータが失われたり影響を受けたりすることはありません。

    プラットフォームを新しいバージョンに更新する前に、Commit操作を実行してすべてのローカル変更をMQL5ストレージに送信することをお勧めします。

    [Checkout from Storage](ストレージからチェックアウト)コマンドは使用できません。代わりに、[Activate MQL5 Storage](MQL5ストレージをアクティブ化)と [Update from Storage](ストレージからファイルを更新)コマンドを使用してデータを受け取ります。

    • 現在のMetaEditorインスタンスでMQL5ストレージが使用されていない場合は、ナビゲータウィンドウのコンテキストメニューで[Activate MQL5 Storage](MQL5ストレージをアクティブ化)をクリックします。ストレージ内で利用可能なすべてのカタログとファイルはローカルコンピュータにアップロードされます。
    • すでにストレージで作業している場合は、ナビゲータのルートMQL5要素のコンテキストメニューで[Update files from Storage](ストレージからファイルを更新)をクリックして、ストレージからデータを受け取ります。

    新規プロジェクト:作成および操作の詳細の例

    MetaEditorに新規プロジェクトエンティティが追加されました。プロジェクトとは、一般的なプログラムのプロパティと、使用されているすべてのファイルに関する情報を格納するmqprojファイルのことです。ソースコードで#propertyディレクティブを使用して手動で変更するのではなく、別のMetaEditorダイアログから便利にプログラムプロパティを管理できるようになりました。

    利用可能なコードがあれば、 [ソースから新規プロジェクトを作成]コマンドを使って簡単に新しいプロジェクトをテストすることができます。



    選択したファイルがあるディレクトリに、同じ名前とmqproj拡張子を持つ新しいプロジェクトファイルが作成されます。#propertyを介してソースコードで指定されたメインプログラムの名前、著作権、バージョン、開発者のサイトへのリンク、プログラムの説明などのプロパティは、プロジェクトに自動的に追加されます。

    プロジェクトファイル内のプログラムプロパティのセットの優先度は、プログラムコードで指定されたプロパティよりも高くなります。プロパティがプロジェクトとソースファイルの両方に指定されている場合は、プロジェクトのプロパティが使用されます。




    MQL5プログラムをコンパイルするための新しいオプションが2つ追加されました。

    • Enable additional optimization(追加の最適化を有効化):最適化を無効にしたアプリケーションのコンパイルは速くなりますが、実行は遅くなります。
    • Check floating point dividers(浮動小数点除数を確認):確認が無効になっていると、コード実行中にゼロ除算エラーが確認されないためアプリケーションは少し速く動作します。

    プロジェクトを操作するには、ナビゲータウィンドウで[プロジェクト]タブを使用します。このタブでは、プロジェクトで使用されるすべてのファイルが便利な形式で表示されます。プロジェクトがソースファイルから生成されると、使用されているすべてのインクルードファイル(メインのMQ5ファイルとインクルードファイルの#includeディレクトリを使用して指定)が自動的に[Dependencies](依存関係)セクションに追加されます。

    ソースコードに追加された新しいインクルードファイルは、プロジェクトナビゲータにも表示されます。使用されたヘッダーファイルはヘッダーセクションに追加されます。 プロジェクトでリソースとして使用される画像、音声、および他のMQL5プログラムは[リソース]セクションに追加されます。ソースコードを含むMQ5ファイルは[ソース]セクションに表示されます。[設定とファイル]セクションでは、テスト用のファイルとチャートテンプレートなど、他のファイルを追加できます。

    プロジェクトに既存のファイルを追加したり、そこからファイルを削除するには、コンテキストメニューコマンドを使用します。プロジェクトからファイルを削除する(バインディングを削除する)ことと、ハードディスクからファイルを完全に削除することが両方できるので、ファイルを削除するときは注意してください。




    新規プロジェクトの作成は、通常のMQL5プログラムの作成と同じくらい簡単です。[新しいプロジェクト]をクリックし、新しいプログラムのタイプを選択し、MQL5ウィザードでプロパティ(名前、イベントハンドラなど)を指定します。

    実行可能なEX5ファイルを作成するには、プロジェクトを開いてF7(コンパイルコマンド)を押すか、プログラムのメインMQ5ファイルを開いてコンパイルします。


    MQL5ストレージでの共有プロジェクト:操作の詳細

    共有プロジェクトは別の[共有プロジェクト]セクションから管理されます。まだストレージを接続していない場合は、目的のフォルダのコンテキストメニューから[Activate MQL5 Storage](MQL5ストレージをアクティブ化)コマンドを実行してください。MetaEditorは、ストレージに保存されたデータが含まれているかどうか、そして共有プロジェクトがあるかどうかを確認します。利用可能なすべてのデータがストレージから取得され、コンピュータにアップロードされます(チェックアウト操作)。 使用可能なグループプロジェクトが[共有プロジェクト]セクションに表示されます。プロジェクトを取得するには、コンテキストメニューの[Checkout from Storage](ストレージからチェックアウト)を実行します。

    新しいグループプロジェクトを作成するには、[共有プロジェクト]フォルダを選択して[新しいプロジェクト]をクリックします。





    次に、標準的なMQL5のステップを完了します。目的のプログラムのタイプ、名前、プロパティを設定します。グループプロジェクトの場合、他の参加者が簡単に見つけられるように、わかりやすくわかりやすい名前を使用する必要があります。 プロジェクト名にはスペースのないラテン文字のみ使用できます。

    作成されたオブジェクトはすぐにMQL5ストレージに追加されます。プロジェクトで使用されている標準ライブラリファイルはストレージに追加されないので、手動で追加することができます。

    他の参加者がプロジェクトで作業できるようにするには、そのプロパティを開きます。ここから、MQL5.communityログインを指定し、グループ作業の共通パラメータを設定することによって、選択したユーザに権限を与えることができます。

    • プライベートプロジェクト
    • 自由参加プロジェクト
    • リクエストによる参加プロジェクト




    グループプロジェクトをコンパイルすると、実行可能なEX5ファイルは、プログラムの種類に応じて自動的にローカルのエキスパート、指標またはスクリプトディレクトリにコピーされるため、適切なディレクトリに手動でそれをコピーすることなく、すぐにターミナルでプログラムを実行することができます。


    MQL5ストレージのパブリックプロジェクト:開発への参加

    上記のように、MQL5ストレージの各グループプロジェクトには共有設定があり、プロジェクトはプライベートにすることも、他のユーザーに公開することもできます。これで、自由に参加できるすべてのプロジェクトが別の[パブリックプロジェクト]タブに表示されます。

    誰もがエキサイティングなプロジェクトを見つけ、その開発に参加することができます。[Join](参加)をクリックし、ストレージからプロジェクトを受信するだけです。



    参加した各ユーザは読み取り専用権限を取得します。コードを送信するには、プロジェクトの作成者に連絡してください。作成者のログイン名は、コンテキストメニューからプロジェクトのプロパティを開くとわかります。

  2. プロパティとリソースをプログラムコードに簡単に挿入する機能が追加されました。たとえば、インクルードされたファイルをコードにすばやく追加することができます。"Insert—MQH as #incude"コマンドを使用して、所望されたインクルードファイルを選択します。選択したファイルへの正しいパスを含む#include指令がプログラムコードに挿入されます。



    同じメニューを使ってバイナリまたはテキスト配列の形式でプログラムコードファイルを追加することができます。とりわけ、エキスパートアドバイザーまたはインジケータを使用してチャートテンプレートを転送することができます。テンプレートをプログラムコードに配列として挿入し、ディスクに保存してからFileSave関数を使用します。その後、テンプレートは、ChartApplyTemplate関数を使用してエキスパートアドバイザーから適切なチャートに直接適用することができます。
    //+------------------------------------------------------------------+
    //| スクリプトプログラム開始関数                                     |
    //+------------------------------------------------------------------+
    void OnStart()
      {
    //--- バイナリ配列としてのテンプレートファイル
       unsigned char my_template[]=
         {
          0xFF,0xFE,0x3C, ... ,0x00 // この例のデータ配列は短くされている
         };
    //--- 保存及びテンプレートの適用
       if(FileSave("my_template.tpl",my_template))
         {
          Print("Custom template saved in \\MQL5\\Files");
          if(ChartApplyTemplate(0,"\\Files\\my_template.tpl"))
             Print("Custom template applied to the current chart");
          else
             Print("Failed to apply custom template");
         }
       else
          Print("Failed to save custom template");
      }

  3. ASCII、HEX、およびBase64形式の間で文字列を変換するためのオプションを追加しました。ソースコード内の行を選択し、[編集 - 変換]メニューで目的のコマンドをクリックします。




  4. ファイル内の大文字と小文字を区別しない検索を修正しました。
  5. x.y[0][1].zと似た式を計算するときに発生する可能性のあるデバッガエラーを修正しました。
  6.  進むボタンと戻るボタンを使用したコードナビゲーションを修正しました。

MQL5:

  1. カスタム金融製品を使うための新しい関数を追加しました。

    関数 アクション
    CustomSymbolCreate 指定されたグループに指定された名前を持つカスタム銘柄を作成する
    CustomSymbolDelete 指定された名前を持つカスタム銘柄を削除する
    CustomSymbolSetInteger カスタム銘柄の整数型プロパティ値を設定する
    CustomSymbolSetDouble カスタム銘柄のreal型プロパティ値を設定する
    CustomSymbolSetString カスタム銘柄の文字列型プロパティ値を設定する
    CustomSymbolSetMarginRate 注文の種類と方向に応じてカスタム銘柄の証拠金率を設定する
    CustomSymbolSetSessionQuote 指定した銘柄と曜日の指定されたクオーツセッションの開始時刻と終了時刻を設定する
    CustomSymbolSetSessionTrade 指定した銘柄と曜日の指定された取引セッションの開始時刻と終了時刻を設定する
    CustomRatesDelete 指定された時間間隔でカスタムシンボルの価格履歴からすべてのバーを削除する
    CustomRatesReplace 指定された時間間隔内のカスタム銘柄の価格履歴を、MqlRates型配列のデータで完全に置き換える
    CustomRatesUpdate カスタム銘柄履歴に不足しているバーを追加し、既存のデータをMqlRates型配列のものに置き換える
    CustomTicksAdd MqlTick型の配列からカスタム銘柄の価格履歴にデータを追加する(カスタム銘柄は[気配値表示]ウィンドウで選択)
    CustomTicksDelete 指定された時間間隔でカスタムシンボルの価格履歴からすべてのティックを削除する
    CustomTicksReplace 指定された時間間隔内のカスタム銘柄の価格履歴を、MqlTick 型配列のデータで完全に置き換える

  2. 新しいオンラインサービスMQL5クラウドプロテクターがMQL5プログラムの追加保護を提供するために追加されました。保護は、売り手によって提出されたEX5製品ファイルがネイティブコードにさらにコンパイルされるという、最大規模の取引アプリケーションストア MetaTraderマーケットで使用されるオプションと同様です。

    この種の保護がすべてのプラットフォームユーザーによって利用できるようになりました。ファイルを保護するには、MetaEditorで [ツール]—[MQL5 Cloud Protector]コマンドを実行します。マーケットで使用されているメカニズムとの唯一のMQL5クラウドプロテクターの違いは、ファイルがユーザーのコンピュータにリンクされていないことです。MQL5クラウドプロテクターで保護されたファイルは、一般的なEX5ファイルと同様にコンピュータで実行できます。
    MQL5クラウドプロテクターは安全なサービスです。 追加の保護は、コンパイルされたファイルにのみ適用されます。ソースコードはこのサービスに渡されません。最初のステップでは、プログラムはユーザーのコンピュータ上のEX5ファイルにコンパイルされます。 その後、コンパイルされたファイルが暗号化されたチャネルを介してサービスに送信され、そこで保護され、ユーザに返されます。



  3. 標準ライブラリにジェネリックデータコレクションを追加しました。これにはテンプレートに基づいてコレクションを定義するためのクラスとインターフェイスが含まれています。この新しい厳密に型指定されたコレクションによって、アプリケーション開発の利便性と高いデータ処理パフォーマンスが提供されます。

    ライブラリは、ターミナル作業ディレクトリのInclude\Genericフォルダにあります。

  4. unionデータ型テンプレートのサポートを追加しました。
  5. SYMBOL_VISIBLE取引製品プロパティを追加しました。SymbolInfoInteger(symbol, SYMBOL_VISIBLE) の呼び出しは、指定された銘柄が[気配値表示]に表示されない場合にfalseを返します。
  6. 新しい CHARTEVENT_MOUSE_WHEELプロパティを追加しました。このイベントは、チャート上でマウスホイールがスクロールまたは押されると呼び出されます(チャートの CHART_EVENT_MOUSE_WHEEL=trueの場合)。
  7. 下記のチャートプロパティを追加しました。

    • CHART_EVENT_MOUSE_WHEEL — CHARTEVENT_MOUSE_WHEEL(マウスのスクロールとチャートのクリックイベント)の生成を有効/無効にします(可能な値は0と1)。
    • CHART_CROSSHAIR_TOOL — 中クリックでカーソルを十字線モードに切り替える機能を有効/無効にします(可能な値は0と1)。
    • CHART_CONTEXT_MENU — チャートのコンテキストメニューを表示するための右クリックの使用を有効または無効にします(可能な値は0と1)。

  8. DRAW_NONEスタイルの描画バッファは、指標ウィンドウのスケールを計算する際には考慮されないようになりました。
  9. チャートのCHART_SCALEFIX(固定スケール)プロパティを設定するときのCHARTEVENT_CHART_CHANGEイベント生成を追加しました。
  10. ArraySwap関数を追加し、動的配列の内容をすばやく交換することができるようにしました。
    bool  ArraySwap(
       void&  array1[],      // 1番目の配列
       void&  array2[]       // 2番目の配列
       );
    この関数は、同じ型および同じ次元の動的配列を受け入れます。多次元配列の場合、最初の次元を除くすべての次元の要素の数は一致する必要があります。

  11. 新しいプロパティTERMINAL_RETRANSMISSIONを追加しました。これは、TCP/IPプロトコル内の特定のコンピュータ上のすべての実行中のアプリケーションとサービスの再送ネットワークパケット(再送信)の割合です。パケットロスは、最速かつ正しく設定されたネットワークでも発生します。この場合、受信者と送信者との間のパケット配信の確認はありません。したがって、失われたパケットが再送信されます。

    ターミナルはこの値を計算しません。1分に1回オペレーティングシステムから要求されます。これは特定のターミナルと取引サーバー間の接続品質を示すものではありません。これは、システムとバックグラウンドのアクティビティを含むネットワークアクティビティ全体の割合が計算されるためです。

    TERMINAL_RETRANSMISSIONプロパティがENUM_TERMINAL_INFO_DOUBLE列挙体に追加され、 TerminalInfoDouble関数によって取得されます。
  12. 取引操作の操作を最適化しました。

シグナル

  1. シグナルに従って開かれたポジションの強制決済の場合の注文タイプの表示を修正しました。シグナルのコピーオプションに[Stop if the account is lower than XXX USD](アカウントがXXX USDより低い場合は停止する)オプションを用意しました。エクイティが特定のレベルを下回ると、取引シグナルのコピーが自動的に終了し、すべてのポジションが決済されます。以前は、強制決済の場合にポジションを決済する注文に対して誤ったタイプが設定されていました。ターミナルは、銘柄設定において許容されるタイプを確認し、適切なオプションを指示するようになりました。

Tester

  1. ストラテジーテスターのHistoryOrderSelect関数の動作がクライアント端末の同じ関数に対応するようになりました。
  2. ストラテジーテスターのCopyTicks関数とCopyTicksRange関数の動作がクライアント端末の同じ関数に対応するようになりました。
  3. 視覚テスト中のグラフィックオブジェクトの表示を最適化しました。
  4. テスト結果の表示(為替リスク管理モデル)を修正しました。現在、チャートにはエクイティのみが表示されていて、残高と預金額は表示されていません。そのような口座の取引状況は、エクイティレベルに基づいて評価されます。残高は口座にある金額のみを表示し、トレーダーの資産および負債は無視します。為替計算モードでは証拠金は資産/負債の現在の割引価格と等しく、資本とともに変化するため、預金積み増し(証拠金/エクイティ)は表示されません。

  • ユーザインターフェイスがオランダ語でも利用できるようになりました。
  • ドキュメントを更新しました。
  • 23 8月 2017
    iOS版MetaTrader 5ビルド1649、金融商品の市場統計

    この新しいバージョンでは、取引実行モードで取引されている金融商品の市場統計を表示することができます。統計を表示するには、気配値表示で任意の銘柄のメニューを開いて「統計」を選択します。


    「取引」タブでのポジション操作がより便利になりました。ポジションや注文をシングルタップすると、ポジション銘柄のチャートを開くだけでなく、ポジションボリュームを決済する、変更する、または増やすなどの詳細な情報と利用可能なアクションが表示されます。

    2 8月 2017
    MetaTrader5 Android build 1642: ライブ口座のかんたんなリクエスト方法

    Android用のMetaTrader5では、予備の口座を簡単に作成できます。 メニューから"ライブアカウントを開設"を選択し、サーバーのリストの中からブローカーを見つけてください。 IDの書類と銀行口座の明細の二つが必要です。 リクエストはブローカーに送信され、口座開設に必要な追加情報を求められます。




    21 7月 2017
    MetaTrader 5プラットフォームビルド1640:カスタムシンボルの作成とテスト

    ターミナル

    1. ターミナルにカスタム金融商品を作成することができるようになりました。この新しいオプションを使用すると、任意のシンボルを作成してその設定を構成し、シンボルに価格データをインポートしてチャートを表示できます。

      カスタムシンボルの作成
      板情報コンテキストメニューを使用してシンボル管理ウィンドウを開き「カスタムシンボルの作成」をクリックします。


      多数のシンボルパラメータの設定が可能です。パラメータとその説明の完全なリストは ドキュメントでみられます。カスタムシンボルは、同様のシンボルのパラメータをコピーして変更することで素早く設定することができます。「コピー元」フィールドで既存のシンボルを選択します。
      カスタムシンボルの名前は、ブローカーによって提供されるシンボルの名前と同じであってはなりません。同じ名前のシンボルが存在するサーバーに接続すると、カスタムシンボルが削除されます。
      ここではパラメータのインポートとエクスポートのコマンドも利用できます。カスタムシンボルはターミナル間で簡単に共有または転送することができます。設定はJSONテキストファイルにエクスポートされます。
      カスタムシンボルの管理
      すべてのシンボルは、個別のカスタムグループに表示されます。シンボルを変更または削除する必要がある場合は、リストのコンテキストメニューを使用します。



      価格履歴のインポート
      価格データは、任意のテキストファイル、およびMetaTrader履歴ファイル(HSTとHCC )からカスタムシンボルにインポートすることができます。シンボルを選択して「バー」タブに移動します。


      インポートダイアログで、ファイルへのパスを指定し、必要なパラメータを設定します。

      • Separator — テキストファイルの要素セパレータ
      • Skip columns and rows — インポート中にスキップされる列(左から右)と行(上から下)の量
      • Shift — 時間単位の時間シフト。このオプションは、異なるタイムゾーンに保存されたデータをインポートするときに使用されます。
      • Use selected only — 行ビュー領域で強調表示された行のみをインポートします。行はCtrlキーまたはShiftキーを長押しすると強調表示できます。

      分足のファイルは「日付 時刻 始値 高値 安値 終値 ティックボリューム ボリューム スプレッド」の形式を持つはずです。例:
      2016.06.27    00:01:00    1.10024    1.10136    1.10024    1.10070    18    54000000    44
      2016.06.27    00:02:00    1.10070    1.10165    1.10070    1.10165    32    55575000    46
      2016.06.27    00:03:00    1.10166    1.10166    1.10136    1.10163    13    13000000    46
      2016.06.27    00:04:00    1.10163    1.10204    1.10155    1.10160    23    51000000    41
      カスタムシンボルでは任意の既存製品のデータを使用することができます。データをエクスポートし(このオプションは以前のプラットフォームのバージョンで追加されました)、必要に応じて変更し、データをインポートし直します。
      価格履歴はMetaTrader 5に分足バーの形で保存され、他のすべての時間枠は、これらのバーに基づいて作成されます。また、より長い時間枠のデータをインポートすることもできますが、より短い時間枠のチャートではギャップが生じます。たとえば、時間足のデータをインポートすると、1時間に1つのバーがM1チャートに表示されます。
      カスタムシンボルの価格データは、下記のような別のカスタムディレクトリに保存されます(取引サーバのデータが保存されているディレクトリではありません)。
      C:\Users\[windows account]\AppData\Roaming\MetaQuotes\Terminal\[instance id]\bases\Custom

      カスタムシンボルの使用
      カスタムシンボルの使用は、ブローカーが提供する製品の使用に似ています。カスタムシンボルは板情報ウィンドウに表示され、 シンボルのチャートを開いたり、その上に指標や分析オブジェクトを適用することができます。カスタムシンボルは取引できません。

      カスタムシンボルのテスト戦略
      カスタムシンボルはストラテジーテスターでの自動売買ロボットや指標のテストに使用できます。これにより、ブローカーが現在提供できない銘柄についても戦略の最適化が可能になります。履歴を正しくインポートし、カスタムシンボルのプロパティを設定するだけです。



      ストラテジーテスターは証拠金と利益を計算するときには自動的に利用可能なクロスレートを使用します。 Forexタイプの証拠金計算を使用してAUDCAD.customシンボルを作成し、口座通貨をUSDにしたとします。この場合、テスターはForexシンボル名に基づいて次の順序で必要なシンボルを検索します。
      1.     まず、AUDUSD.custom(証拠金計算用)とUSDCAD.custom(取引利益計算用)のシンボルの検索が実行されます。
      2.     これらのシンボルがいずれも存在しない場合、必要な通貨ペアに対応する最初のシンボル(名前はそれぞれAUDUSDおよびUSDCAD)の検索が実行されます。たとえば、AUDUSD.bとNZDUSD.bのシンボルが見つかると、証拠金と利益を計算するためにはそれらのレートが使用されます。

      他種の証拠金計算を持つ製品(先物取引および証券取引所)では、商品通貨を預金通貨に変換するために通貨ペアが必要です。預金通貨がCHFであり、利益および証拠金通貨がGBPで表されるカスタムシンボルを作成したとします。この場合、テストシンボルの検索は次の順序で実行されます。
      1. GBPCHF(GBP対CHF)に対応する取引シンボルの存在が確認される。
      2. そのようなシンボルが存在しない場合、GBPCHFに対応する最初の取引シンボル(GBPCHF.bまたはGBPCHF.defなど)が検索される。

      カスタム製品を使用してアプリケーションをテストする場合は、取引口座に必要な通貨ペアがすべてあることを確認してください。ペアが欠如している場合、テスト中の取引結果と証拠金の計算は不可能です。

      今後のプラットフォームでは可能性がさらに広がる
      カスタムシンボルの開発はまだ完了しておらず、次のビルドでも多くの機能が追加される予定です。エキスパートアドバイザーからカスタムシンボルに直接履歴をインポートできるだけでなく、そのようなシンボルのデータ(クオーツを追加)を実時間でインポートすることもできます。

    2. Time&Sales機能にボリュームによるフィルタリングを追加しました。

      指定された値未満のボリュームを持つ取引は、Time&Salesテーブルから非表示にすることができます。このフィルタが適用されていると「Time&Sales」ウィンドウには大きな取引だけが表示されます。
      Time&Salesウィンドウの最初の行をダブルクリックして最小ボリュームを指定し、板情報の他の領域をクリックします。取引がフィルタリングされ、現在のフィルタ値がボリューム列ヘッダーに表示されます。


      Time&Salesのコンテキストメニューを使用して最小ボリュームを指定することもできます。

    3. 板情報をアクティブチャートにバインドするオプションを追加しました。金融商品のチャートに切り替えるたびに、板情報ウィンドウで同じ商品が自動的に有効になります。したがって、新しいシンボルごとに板情報ウィンドウを開く必要はありません。



    4. ターミナルウィンドウを最小化/最大化した後のツールバーのリフレッシュを修正しました。
    5. 取引チケットとポジションチケットが重なった場合のポジション取引履歴の生成を修正しました。

    MQL5

    1. MQL5プログラムを価格履歴でプロファイリングするオプションが追加されました。このオプションを使うと、新しいティックを待たずにプログラムの性能を確認することができます。
      実際のデータに基づいてプロファイリングする場合、プログラムはターミナルの通常のチャートで起動されます。多くのプログラム、特に指標は、新しいティックの到着時にのみ計算を実行するため(OnTickOnCalculate)、その性能を評価するためには、実時間で新しいティックを待たなければなりません。履歴データを使用したプログラムのテストでは、必要な負荷をすぐに提供できます。プロファイリングはストラテジーテスターのビジュアルモードで開始され、一度に多くの新しいティックイベントが受信されます。



    2. unionサポートを追加しました。unionは、同じメモリ領域を共有する複数の変数からなる特別なデータ型で、同じビットシーケンスを2つ(またはそれ以上)の異なる方法で解釈する能力を提供します。unionの宣言は 'union'キーワードで始まります。
      union LongDouble
      {
        long   long_value;
        double double_value;
      };
      構造体とは異なり、さまざまなunionメンバは同じメモリ領域に属します。この例では、LongDoubleのunionは、long型とdouble型の値が同じメモリ領域を共有するように宣言されています。long_valueとdouble_value変数が(メモリ内で)重複しているので、構造体とは異なり、long型の値とdouble型の実数値を同時に格納することはできません。一方、MQL5プログラムは、unionからのデータをいつでも整数(long)または実数(double)として 処理することができるため、unionでは、同じデータシーケンスを表す2つ(またはそれ以上)のオプションを受け取ることができます。

      unionの宣言中に、コンパイラは、変数unionに最大(サイズ)の型を格納するのに十分なメモリ領域を自動的に割り振ります。union要素にアクセスするためには、構造体要素にアクセスするのと同じ構文(点演算子)が使用されます。
      union LongDouble
      {
        long   long_value;
        double double_value;
      };
      //+------------------------------------------------------------------+
      //| スクリプトプログラム開始関数                                    |
      //+------------------------------------------------------------------+
      void OnStart()
        {
      //---
         LongDouble lb;
      //--- 無効な-nan(ind)番号を取得して表示する
         lb.double_value=MathArcsin(2.0);
         printf("1.  double=%f                integer=%I64X",lb.double_value,lb.long_value);
      //--- 正規化された最大値l(DBL_MAX)
         lb.long_value=0x7FEFFFFFFFFFFFFF;
         printf("2.  double=%.16e  integer=%I64X",lb.double_value,lb.long_value);
      //--- 正規化された最小正 (DBL_MIN)
         lb.long_value=0x0010000000000000;    
         printf("3.  double=%.16e  integer=%.16I64X",lb.double_value,lb.long_value);
        }
      /*  実行結果
          1.  double=-nan(ind)                integer=FFF8000000000000
          2.  double=1.7976931348623157e+308  integer=7FEFFFFFFFFFFFFF
          3.  double=2.2250738585072014e-308  integer=0010000000000000
      */

    3. 構造物やクラスオブジェクトに対する暗黙のコピー演算子の自動生成を追加しました。コンパイラは自動的にコピー演算子を作成します。これにより、b = aのようなオブジェクトの単純なエントリを書くことができます。
      class Foo
        {
         int               value;
      public:
         string Description(void){return IntegerToString(value);};
         //--- デフォルトコンストラクタ
                           Foo(void){value=-1;};
         //--- パラメータ付きのコンストラクタ
                           Foo(int v){value=v;};
        };
      //+------------------------------------------------------------------+
      //|  Foo型オブジェクトを持つ構造体                           |
      //+------------------------------------------------------------------+
      struct MyStruct
        {
         string            s;
         Foo               foo;
        };
      //+------------------------------------------------------------------+
      //| スクリプトプログラム開始関数                                    |
      //+------------------------------------------------------------------+
      void OnStart()
        {
      //---
         MyStruct a,b;
         Foo an_foo(5);
         a.s="test";
         a.foo=an_foo;
         Print("a.s=",a.s," a.foo.Description()=",a.foo.Description());
         Print("b.s=",b.s," b.foo.Description()=",b.foo.Description());
      //---
         Print("b=a");
         b=a;
      //---
         Print("a.s=",a.s," a.foo.Description()=",a.foo.Description());
         Print("b.s=",b.s," b.foo.Description()=",b.foo.Description());
      /*
         Execution result;
         a.s=test a.foo.Description()=5
         b.s= b.foo.Description()=-1
         b=a
         a.s=test a.foo.Description()=5
         b.s=test b.foo.Description()=5
      */
        }
      オブジェクトメンバ単位のコピーは暗黙の演算子で実行されます。

      • メンバがオブジェクトの場合、このオブジェクトに対応するコピー演算子が呼び出されます。
      • メンバがオブジェクトの配列である場合、各要素に対して適切なコピー演算子を呼び出す前に、ArrayResizeを使用して受信配列が必要なサイズに増減されます。
      • メンバが単純型の配列である場合、コピーにはArrayCopy関数が使用されます。
      • メンバがオブジェクトへのポインタである場合、コピーされるのはポインタでそれが指しているオブジェクトではありません。

      必要に応じて、オーバーロードを使用して暗黙のコピー演算子の代わりに動作をオーバーライドして独自のオプションを作成することができます。

    4. Copy*関数を使用してエキスパートアドバイザーから価格履歴にアクセスする際のメモリ使用量を最適化しました。大量のデータを扱う場合、メモリ消費量は何倍も削減されます。

    5. datetimeのMqlDateTimeへの変換が成功したかどうかをTimeToStruct関数が返すブール値で確認できるようになりました。
    6. 文字列、動的配列、オブジェクト、ポインタを含む構造体の FileWriteStruct および FileReadStruct 関数の使用を禁止しました。
    7. 以下の応答コードが追加されました。

      • TRADE_RETCODE_REJECT_CANCEL — 未決注文をアクティブにする要求が拒否され、注文がキャンセルされました。
      • TRADE_RETCODE_LONG_ONLY — シンボル に"Only long positions are allowed(買いポジションのみ)"が設定されているため、リクエストが拒否されました。
      • TRADE_RETCODE_SHORT_ONLY — シンボルに"Only short positions are allowed(売りポジションのみ)"が設定されているため、リクエストが拒否されました。
      • TRADE_RETCODE_CLOSE_ONLY — シンボルに"Only closing of existing positions is allowed(既存ポジションの決済のみ)"が設定されているため、リクエストが拒否されました。

    8. SYMBOL_ORDER_MODE パラメータを持つSymbolInfoInteger関数の新しい戻り値を追加しました。SYMBOL_ORDER_CLOSEBY — Close By操作(反対方向のポジションによるポジションの決済)の許可。
    9. SYMBOL_CUSTOMブール値プロパティがENUM_SYMBOL_INFO_INTEGER列挙に追加されました。このプロパティは、シンボルがカスタムであるかどうかを調べることができます。プロパティを取得するにはSymbolInfoInteger 関数を使用します。
    10. 注文、取引、ポジションの作成理由を取得できるようになりました。

      新しいプロパティ


      注文、取引、ポジション作成の理由
      取引操作の作成理由を得るための3つの変数が追加されました。
      ENUM_POSITION_REASON ENUM_DEAL_REASON ENUM_ORDER_REASON 理由の詳細
      POSITION_REASON_CLIENT DEAL_REASON_CLIENT ORDER_REASON_CLIENT この操作は、デスクトップターミナルから出された注文がアクティブ化された結果として実行されました。
      POSITION_REASON_MOBILE DEAL_REASON_MOBILE ORDER_REASON_MOBILE この操作は、モバイルアプリケーションから出された注文がアクティブ化された結果として実行されました。
      POSITION_REASON_WEB DEAL_REASON_WEB ORDER_REASON_WEB この操作は、Webプラットフォームから出された注文がアクティブ化された結果として実行されました。
      POSITION_REASON_EXPERT DEAL_REASON_EXPERT ORDER_REASON_EXPERT この操作は、MQL5プログラム(エキスパートアドバイザーまたはスクリプト)から出された注文がアクティブ化された結果として実行されました。
      - DEAL_REASON_SL ORDER_REASON_SL この操作は、ストップロスのアクティブ化の結果として実行されました。
      - DEAL_REASON_TP ORDER_REASON_TP この操作は、テイクプロフィットのアクティブ化の結果として実行されました。
      - DEAL_REASON_SO ORDER_REASON_SO この操作は、ストップアウトイベントの結果として実行されました。
      - DEAL_REASON_ROLLOVER - この約定は、ロールオーバのために実行されました。
      - DEAL_REASON_VMARGIN - この約定は、変動証拠金を課金した後に実行されました。
      - DEAL_REASON_SPLIT - この約定は、スプリットが公表された時にポジションが存在した株式または他の資産のスプリット(低下)の後に実行されました。

    11. 同期とティック履歴へのアクセスを最適化しました。
    12. CopyTicksRange関数でティックを統計配列に返すよう修正しました。以前のバージョンでは、この場合、常に0個のティックが返されました。
    13. ファジー論理ライブラリにさまざまな修正を加えました。

    シグナル

    1. 取引口座の接続がない場合、ウェブサイトからのシグナルが開かれる問題を修正しました。

    テスター

    1. 注文履歴及び約定履歴による作業を最適化して加速化しました。大量のデータ(数万回の履歴エントリ)を扱う場合の操作速度は何倍も向上しました。
    2. テストレポートのポジション保持時間の計算を修正しました。

    MetaEditor

    1. デバッガでの静的クラスメンバ配列の内容の表示を修正しました。
    2. デバッグされたプログラムにブレークポイントのリストを追加しました。このリストは「デバッグ」タブのコンテキストメニューを使用して開くことができます。


      ブレークポイントにジャンプするには、ブレークポイントをダブルクリックします。
    ドキュメントを更新しました。
    8 6月 2017
    iOS 版 MetaTrader 5 ビルド1605:仮取引口座の開設

    iOS版 MetaTrader 5 ビルド1605では仮取引口座を簡単に開設することが可能です。口座を新規開設するには、メニューから「リアル口座を開く」を選択し、ブローカーをサーバーのリストから探し、個人情報を記入して身元と住所を確認するための2つの書類を添付して送信します。ブローカーはリアル口座を開設して必要に応じて追加情報を要求します。


    この新バージョンのもう一つの特徴は、最適化され再設計された電子メールセクションです。

    • 関連する電子メールはスレッドにまとめられ、電子メールのリストに単一のアイテムとして表示されます。
    • 電子メール添付ファイルのプレビューも追加されました。
    • 現在1通の電子メールで最大5つの添付ファイルを(ファイルサイズは8MB以下)送信することができます。
    26 4月 2017
    MetaTrader 5プラットフォームビルド1596:価格履歴へのアクセス

    ターミナル

    1. バーとティック履歴へのアクセスを追加しました。現在、MQL5言語を使用するだけでなく、サーバーからトレーディングプラットフォームインターフェイスを介して完全な1分およびティック履歴をダウンロードすることも可能です。価格データへのアクセスは、カスタムデータフィード機能の開始の準備の一環として拡大されています。近い将来、プラットフォームはユーザーの価格データに基づいてチャートを作成し、合成銘柄を作成し、オフラインチャートを使用する可能性を提供します。
      データをダウンロードするには「気配値表示」ウィンドウのコンテキストメニューから銘柄管理ダイアログを開きます。


      このダイアログには "バー"と "ティック"の2つの新しいタブがあります。銘柄と希望の時間間隔を選択し「Request」をクリックします。プラットフォームはサーバーから利用可能なすべてのデータを要求し、既にダウンロードされている場合はすぐにデータを表示します。保存された価格データはCSVファイルにエクスポートできます。

    2. ポジション、取引、注文のミリ秒単位の時間表示を追加しました。



    3. 取引ダイアログで、Close Byリクエストの実行拒否に関する通知を修正しました。

    MQL5

    1. PositionSelect関数を修正しました。この関数は、最も低いチケット番号を有するものとは異なるポジションを時々選択することがあります。
    2. 非常に詳細なティック履歴データを要求するときCopyTicksおよびCopyTicksRange機能の動作を固定しました。

    シグナル

    1. 既存のポジションのサイズを増やす操作のコピーが修正されました。このエラーは、ネット決済の時折発生する可能性があります。

    テスター

    1. テスター:取引所製品のリミット注文の処理を修正しました。買値が市場価格よりも低い、または売値が市場価格を上回る注文は、スリッページなしで実行されます。市場価格より悪い注文は、直ちに注文時の市場価格で実行されます

    ドキュメントを更新しました。

    8 4月 2017
    Android版 MetaTrader 5 ビルド1576:取引履歴でのポジション

    Android版 MetaTrader 5は取引履歴をポジションの形で表示することができるようになりました。履歴タブには今までには注文と約定のみが表示されていましたが、取引がポジションの形で分析できるようになりました。1つのポジションの全ての取引データが1つのレコードに結合されて、下記が表示されます。

    • ポジションの開閉時間(最初と最後の取引によって決定)
    • ポジションボリューム(ポジションが部分的に決済された場合には決済ボリュームと初期ボリューム)
    • 加重平均されたポジションの始値と終値
    • ポジションの約定の全体的な結果


    30 3月 2017
    MetaTrader 5 iOS 新ビルド1547 とポジション履歴

    このビルドで一番革新的なのは、ポジションの形での取引履歴の表示です。履歴タブには今までには注文と約定のみが表示されていましたが、これにポジションが加わりました。取引プラットフォームは、ポジションの取引データを収集し、そのデータを1つのレコードに結合します。レコードには以下が含まれます。

    • 最初と最後の取引によって決定されたポジションの開閉時間
    • ポジションの数量ポジションが部分的に決済された場合には決済ボリュームと初期ボリューム
    • ポジションの加重平均始値及び終値
    • ポジションの約定の全体的な結果



    24 3月 2017
    MetaTrader 5プラットフォームビルド1570:マーケットショーケースの改善とMQL5テンプレート関数の拡張

    ターミナル

    1. アプリケーションの MetaTraderマーケットストアでのショーケースを更新しました。売買ロボットやテクニカル指標がより便利にブラウズできます。デザインが更新され、製品の選択が追加されました。

      • メインページには人気の高いエキスパート、指標、マーケットでの新製品、トップ無償アプリが登場するようになりました。
      • エキスパート、指標、ユーティリティのセクションには、グリッドとヘッジのロボット、トレンド指標と多通貨指標などのサブセクションが追加されました。




    2. Windowsアカウントの権限が限られている場合の、クライアント端末更新とマーケット、シグナル、仮想ホスティングでの内蔵された購入を修正しました。
    3. 時折見られたポジション履歴の間違った並び替えを修正しました。
    4. 「資産(Exposure)」タブの表示を修正して最適化しました。

    MQL5

    1. パラメータを使用したテンプレート関数オーバーロードのサポートを追加しました。例は、型キャストを使用して第1パラメータに第2パラメータの値を書き込むテンプレート関数です。MQL5はstringをboolに型キャストすることはできません。しかし、自分でやることは可能です。テンプレート関数のオーバーロードを作成しましょう。
      //+------------------------------------------------------------------+
      //| テンプレート関数                                                   |
      //+------------------------------------------------------------------+
      template<typename T1,typename T2>
      string Assign(T1 &var1,T2 var2)
        {
         var1=(T1)var2;
         return(__FUNCSIG__);
        }
      //+------------------------------------------------------------------+
      //| bool+stringのための特別のオーバーロード                             |
      //+------------------------------------------------------------------+
      string Assign(bool &var1,string var2)
        {
         var1=(StringCompare(var2,"true",false) || StringToInteger(var2)!=0);
         return(__FUNCSIG__);
        }
      //+------------------------------------------------------------------+
      //| スクリプトプログラム開始関数                                        |
      //+------------------------------------------------------------------+
      void OnStart()
        {
         int i;
         bool b;
         Print(Assign(i,"test"));
         Print(Assign(b,"test"));
        }
      コード実行の結果、Assign()テンプレート関数はint+stringのペアで使用され、オーバーロードされたバージョンは2回目の呼び出しでbool+stringペアですでに使用されていることがわかります。
      string Assign<int,string>(int&,string)
      string Assign(bool&,string)

    2. テンプレート関数を明示的に特殊化しました。これを行うには、呼び出しパラメーターのリストの前に型定義パラメーターを指定します。
      template<typename T>
      T Func() { return (T)0; }
        
        
      void OnInit()
        {
         Func<double>();   // 明示的テンプレート関数の特殊化
        }
      したがって、型定義は、呼び出しパラメータを使用するのではなく、型の明示的な指定によって実行されます。

    3. DRAW_ZIGZAG描画タイプを使用したカスタム指標の表示を最適化しました。
    4. ENUM_DEAL_TYPE取引タイプ列挙に新しい値を追加しました。

      • DEAL_DIVIDEND — 配当金操作
      • DEAL_DIVIDEND_FRANKED — フランク(課税対象外)配当操作(税金はクライアントではなく会社によって支払われます)
      • DEAL_TAX — 課税

    5. 描画タイプがDRAW_FILLINGのカスタム指標の表示が修正されました。上下の線の座標が一致する場合は、細い線が引かれます。
    6. CHART_SHOWパラメータが 'false'に設定されたときのBitmap Labelオブジェクトの座標計算が修正されました。このパラメータはChartSetInteger関数で設定され、すべての価格チャート要素を非表示にしてカスタムプログラムインターフェイスを作成できます。
    7. 24ビット画像をMQL5アプリケーションリソースに配置する際にの再エンコードを修正しました。
    8. ArrayPrint関数を使用した構造体の出力を修正しました。
    9. MQL5標準ライブラリを更新しました。

    MetaEditor

    1. マレー語へのUI翻訳を追加しました。

    シグナル

    1. 取引口座に接続されていない状態でMQL5.communityのWebサイトから移動したさいに端末のシグナルページを開くことを修正しました。

    テスター

    1. ストラテジーテスターのCopyTicks関数の操作を修正しました。
    2. レポートを生成する際の出金取引の並び替えを修正しました。
    3. 修正中の未決注文を修正しました。

    ホスティング

    1. 超高解像度スクリーン(4kb)での仮想ホスティングウィザードの表示を修正しました。

    ドキュメントを更新しました。

    17 2月 2017
    MetaTrader 5 プラットフォームビルド1545:ウィンドウ間の高速切り替えとマウスホイールでの価格変更

    ターミナル

    1. 「ツールボックス」と「ストラテジーテスター」ウィンドウ間を高速に切り替えます。



    2. 新しいオプションを使用して、マウスホイールで価格と注文量を編集できます。




    3. モバイルターミナルのダウンロードに切り替えるときにトレードサーバーのリストが記憶されます。その後、iPhoneやAndroidデバイスにMetaTraderをインストールすると、そのサーバーリストが表示されます。既存の取引口座にはすぐに接続することができます。モバイルターミナルでは現在接続されている口座のサーバーが最初に表示されます。




    4. 目に見えない(最小化された)チャートやオブジェクトによって生成されるターミナルへの負荷が大幅に軽減されました。
    5. トレール注文の不正なトリガが修正されました。
    6. 口座取引履歴での銘柄による取引のフィルタリングが修正されました。
    7. ポジション履歴での「タイプ」フィールドの表示が修正されました。
    8. ポジションの形での取引履歴の表示が修正されました。

    MQL5

    1. 色にCLR_NONEが使用されている場合の描画タイプがDRAW_COLOR_LINE、DRAW_COLOR_ZIGZAGおよびDRAW_COLOR_SECTIONであるカスタム指標の表示が修正されました。
    2. 定数ポインタを使用したテンプレートの型付けが修正されました。
    3. private及びprotectedクラスメンバへのアクセスの制御が修正されました。

    テスター

    1. テスター:注文商品の価格が現在の市場よりも悪い(買値が市場価格よりも高い、または売値が市場価格よりも低い)時の、取引所での指値注文のアクティブ化が修正されました。
    2. 64以上の入力パラメーターを持つカスタム指標のテストに関連する制限が削除されました。
    3. UIのヒンディー語への翻訳を追加しました。

    ドキュメントを更新しました。

    9 2月 2017
    iOS 版 MetaTrader 5 ビルド1509:FacebookでのMQL5.comへのログイン
    • Facebookを介してMQL5.comアカウントに登録してログインする機能を追加しました。 このソーシャルネットワークにプロファイルを持っている方は、数回のクリックでチャットやMetaTrader 5サービス全体にアクセスできます。‌

    • 改善と修正
    27 1月 2017
    MetaTrader 5 ビルド1525:ポジションとしての取引履歴の表示とテスターの改善

    ターミナル

    1. 取引履歴をポジションの形で表示することができるようになりました。ターミナルは、ポジションに関連した取引データ(ポジションの開始点、追加の数量、部分的および完全決済)を収集し、そのデータを1つのレコードにグループ化します。このレコードには、次の詳細が含まれます。

      • 最初と最後の取引によって決定されるポジションの開閉時間
      • ポジションの数量ポジションの一部が決済されている場合は決済された数量とソース数量
      • 加重平均されたポジションの始値と終値
      • ポジションに関連する取引の結果




      ヘッジアカウントでは、新しい履歴の形式はMetaTrader 4で使用されたアカウント履歴のものと似ています。




    2. 新しいコマンドが追加されました。これにより、銘柄チャートで取引を視覚化することができます。

      • 選択したポジション/銘柄の取引を表示する必要がある場合は「 [銘柄名] の取引を追加」をクリックします。適切な取引は選択された銘柄の現在開いているすべてのチャートに表示されます。銘柄のチャートが1つも開いていない場合は、新しいチャートが開きます。
      • アカウント履歴でのすべての銘柄の取引を表示するには「すべての取引を追加」をクリックします。対応する銘柄の取引がすべての開いているチャートに追加されます。




    3. 契約仕様書での取引製品の国際名の表示と、銘柄管理ダイアログでの国際名での検索を追加しました。




    4. ターミナルウィンドウの解像度設定のためのコマンドが追加されました。この機能は、動画を作成するのに役立ちます。このメニューではYouTubeのようなさまざまなビデオサービスで使用される最も一般的な解像度オプションが用意されています。



    5. チャートテンプレートとプロファイルが「ターミナルデータフォルダ\Profiles」から「ターミナルデータフォルダ\MQL5\Profiles」に移動されました。MQL5ストレージにテンプレートを簡単に追加して、どのPCからでもアクセスできるようになりました。

    MQL5:

    1. リソース変数のサポートが追加されました。そのような変数を使用することによって、いくつかのプログラムの開発を大幅に促進することができます。たとえば、OpenCLプログラムのコードを別のCLファイルに記述してMQL5プログラムリソースに文字列として含めることができます。更新前には、そのようなコードは1つの大きな文字列変数として記述される必要がありました。

      リソース変数の宣言
      #resource path_to_resource_file as type_of_resource_variable name_of_resource_variable

      機能
      • 文字列ファイルのエンコーディングはBOM(ヘッダ)に基づいて自動的に決定されます。BOMが存在しない場合、エンコーディングはファイルの内容によって定義されます。ANSI、UTF-8、UTF-16がサポートされています。すべての文字列はUnicodeに変換されます。
      • そのようなリソースのデータは、変数を介してのみアドレス指定することができます。":: <リソース名>"を使用した自動アドレス指定は使用できません。
      • 特別なビットマップリソース変数型は、コンパイラにリソースが画像であることを示します。この場合、リソース変数はuint型をもちます。
      • 24ビット画像を使用する場合、アルファチャンネルコンポーネントはすべての画像ピクセルに対して255に設定されます。
      • アルファチャンネルなしの32ビット画像を使用する場合、アルファチャンネルコンポーネントもまたすべての画像ピクセルに対して255に設定されます。
      • アルファチャンネルを使用して32ビット画像をロードすると、ピクセルはまったく処理されません。
      • ビットマップ型の配列リソース変数は2次元を持つことができます。この場合、配列のサイズは[image_height] [image_width]で定義されます。
      • 配列の1次元が指定されている場合、要素数は image_height*image_width となります。
      • リソースファイルのサイズが配列要素のサイズの倍数でない場合、残りのデータは切り取られます。たとえば、ファイルサイズが14バイトの場合、int 配列の要素数は3になりますが、他の2バイト(14 - sizeof(int)* 3)は捨てられます。

      使用例
      #resource "data.bin" as int ExtData[]             // data.binファイルのデータを含む数値配列の宣言
      #resource "data.bin" as MqlRates ExtData[]        // data.binファイルのデータを含む単純構造配列の宣言
      
      #resource "data.txt" as string ExtCode            // data.txtファイルのデータを含む文字列の宣言
      #resource "data.txt" as string ExtCode[]          // data.txtファイルのデータを含む文字列の宣言
      
      #resource "image.bmp" as bitmap ExtBitmap[]       // BMPファイルからのビットマップを含む1次元配列の宣言、array size = width * height
      #resource "image.bmp" as bitmap ExtBitmap2[][]    // BMPファイルからビットマップを含む2次元配列を宣言する、array size [hight][width]
      

    2. 新しいCHART_SHOWプロパティを使用すると、チャートの表示を無効にできます。プロパティを取得/設定するには、関数ChartGetInteger ChartSetInteger を使用します。

      falseの場合、時間および価格スケール、クイックナビゲーションバー、カレンダーイベントラベル、取引ラベル、インディケータおよびバーツールヒント、インディケータサブウィンドウ、ボリュームヒストグラムなど、価格チャート属性の描画は無効になり、すべてのチャートの境界インデントが削除されます。
      描画の無効化は、グラフィックリソースを使用してカスタムプログラムインターフェイスを作成するための完璧なソリューションです。

      グラフィックオブジェクトはCHART_SHOWプロパティの値に関係なく常に描画されます。

    3. 新しいCHART_KEYBOARD_CONTROLプロパティを使用すると、キーボードを使用してチャートコントロールを有効/無効にすることができます ("Home"、"End"、"PgUp"、"+"、"-"、"上矢印"など)。CHART_KEYBOARD_CONTROLをfalseに設定するとOnChartEvent()でキー押下イベントを受け取ることができますが、チャートのスクロールとスケーリングは無効になります。
      ChartGetIntegerChartSetInteger関数を使用するとプロパティを取得/設定できます。

    4. OpenCLを使用するための新しい関数が追加されました。

      メモリを操作するための新しいプロパティ
      CLGetInfoIntegrer によって、4つの新しいプロパティを受け取ることができます。
      • CL_DEVICE_MAX_WORK_GROUP_SIZE — OpenCLデバイスで使用可能なローカルワーキンググループの総数
      • CL_KERNEL_WORK_GROUP_SIZE — OpenCLプログラムで使用可能なローカルワーキンググループの総数
      • CL_KERNEL_LOCAL_MEM_SIZE — グループ内のすべての並列タスクを解決するためにOpenCLプログラムが使用するローカルメモリのサイズ(バイト単位)(使用可能な最大値を受け取るにはCL_DEVICE_LOCAL_MEM_SIZEを使用)
      • CL_KERNEL_PRIVATE_MEM_SIZE — OpenCLプログラムカーネルの各タスクで使用されるプライベートメモリの最小サイズ(バイト単位)

      bool CLExecutionStatus(int kernel)
      OpenCLプログラム実行ステータスを返します。 OpenCLプログラムのカーネルハンドルはパラメータとして渡されます。

      bool CLSetKernelArgMemLocal(int kernel_handle,int arg_index,ulong local_mem_size)
      ローカルバッファをカーネル関数の引数として設定します。OpenCLプログラムのカーネルハンドル、OpenCL関数の引数数、およびバッファサイズはパラメータとして渡されます。

    5. 新しいTRADE_RETCODE_LIMIT_POSITIONS応答コードが追加されました。口座に同時に存在するポジションの数は、サーバー設定によって制限されます。制限に達すると、サーバーは注文を出そうとするときにTRADE_RETCODE_LIMIT_POSITIONSエラーを返します。この制限の動作は、ポジション会計タイプによって異なります。

      • Netting — ポジション数が考慮されます。限界に達すると、プラットホームはその実行によってポジション数が増加する可能性がある新しい発注を無効にします。実際には、プラットフォームはすでにポジションを持っている銘柄だけを注文することができます。現在の未決注文は、その実行が現在のポジションの変更につながってもその数を増やすことはできないので、考慮されません。
      • Hedging — 未決注文のアクティベーションは常に新しいポジションを開くため、未決注文はポジションとともに考慮されます。制限に達すると、プラットフォームは、ポジションを開けるための成行注文と未決注文の両方を無効にします。

    6. ティック履歴でティックが抜かされるエラーを修正しました。
    7. 間接的なテンプレート入力エラーを修正しました。
    8. 数学統計関数ライブラリを更新しました。

    マーケット

    1. デモ版をダウンロードする際に開かれる製品ページを修正しました。

    テスター

    1. 最適化完了後、結果が「結果」列で自動的にソートされるようになりました。
    2. 最適化結果タブのコンテキストメニューの新しい「最適化結果に切り替える」コマンドを使用すると、最適化が完了したときに自動的に結果を開くことができます。
    3. ストラテジーテスターは、単一のテストを開始した後、最適化モードのままでいるようになりました。以前のバージョンでは、最適化結果タブから1テストを開始した場合、ストラテジーテスターは単一テストモードに切り替わりました。さらに最適化を行うには最適化モードを有効にする必要がありました。
    4. 入力パラメータのセットは、従来の.setファイルに加えて、コンテキストメニューから便利にアクセスできるローカルストラテジーテスター設定として保存できるようになりました。




    5. モンゴル語、ハンガリー語、ルーマニア語、ウルドゥー語へのUI翻訳を追加しました。
    6. デバッガウィンドウで監視された式の順序を変更する機能が追加されました。式はマウスで必要な位置にドラッグすることができます。




    MetaEditor

    1. デバッガウィンドウで監視された式の順序を変更する機能が追加されました。式はマウスで必要な位置にドラッグすることができます。



    2. ソースファイルのエンコーディングの決定を修正しました。
    3. UTF-8エンコーディングのファイルによる検索を修正しました。
    4. テキストがタブを含む場合のマウスによるテキスト選択を修正しました。
    5. ハンガリー語とルーマニア語へのUI翻訳を追加しました。

    ドキュメントを更新しました。

    18 1月 2017
    Android版 MetaTrader 5 ビルド1506:取引の絞り込みと並び替え
    • 取引タブと履歴タブには、すべての取引を銘柄(金融商品)、注文、および開/閉時間で並べ替えるソート機能が用意されました。並べ替えとは別に、履歴タブでは銘柄によって取引を絞り込むことができます。

    • マルチウィンドウモードでのチャートの操作が最適化されました。メニューは改良されており、新しいウィンドウを開く、古いウィンドウを削除する、ウィンドウを再配置する、希望するレイアウト(垂直、水平、タイル)を選択するといったことが可能になりました。

    9 12月 2016
    新しい MetaTrader 5 プラットフォームビルド1495:カスタムグラフィックを扱うためのMQL5の改良

    MQL5

    1. MQL5: CopyTicksRange 関数が追加されました。
    2. MQL5:CCanvasクラスに改良されたアンチエイリアス関数が追加されました。
    3. MQL5:MQL5リファレンスにグラフィカルライブラリの説明が追加されました。このライブラリは、価格チャート上でヒストグラム、分布グラフ、折れ線グラフを手早く作成することができます。
    4. MQL5:クライアントターミナルプロパティの定数リストにシステムキーの状態を表す識別子が追加されました。TerminalInfoInteger(TERMINAL_KEYSTATE_XXX)の呼び出しは、MSDNのGetKeyState()関数と同じキーの状態コードを返します。
    5. MQL5:string型のboolへのキャストのサポートを無効にしました。文字列をチェックするには、明示的な条件を使用する必要があります。たとえば、新しいビルドでは、次のコードをコンパイルするとエラーになります。
      string str;
      ...
      if(str)                        // 「Cannot convert type 'string' to 'bool(string型はboolに変換できません)」コンパイルエラーが発生する(以前のバージョンではエラーは表示されない)
         Print("str is true");
      明示的な条件の使用が必要です。
      string str;
      ...
      
      //--- 文字列が初期化されているかを確認する
      if(str!=NULL)
         Print("str is true");
      
      または
      
      //--- 文字列の値が「true」かどうかを確認する
      if(StringCompare(str,"true",false))
         Print("str is true");
      
      または
      
      //--- 文字列が整数でゼロと等しいかどうかを確認する「true」かどうかを確認する
      if((int)str!=0)
         Print("str is true");
    6. クラッシュログで修正されたエラーが修正されました。
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