MetaTrader 5のヘルプ価格チャート、テクニカル及びファンダメンタル分析テクニカル指標トレンド指標Standard Deviation(標準偏差)

Standard Deviation(標準偏差)

標準偏差は、相場のボラティリティを測ります。この指標は移動平均線を中心として価格変化の規模を表示します。そのため、指標の値が大きくなれば、相場のボラティリティも広がり、価格は移動平均を中心として揺れます。指標の値が大きくない場合、相場のボラティリティも小さく、価格は移動平均線に近づきます。

一般的に、この指標は他の指標の一部として利用されます。そのため、ボリンジャーバンド®を計算する際、銘柄の標準偏差の値が移動平均に加算されます。

相場は、高活動状態と不活性状態の推移を表しています。よって、指標での判断が容易です。

  • 値が低すぎる場合、つまり、相場が絶対的に不活性の場合、もうすぐ大きな変化が起こることが意味されます。
  • 値が高すぎる場合、もうすぐ相場が落ち着くことが意味されます。

Standard Deviation(標準偏差)

計算

StdDev (i) = SQRT (AMOUNT (j = i - N, i) / N)

AMOUNT (j = i - N, i) = SUM ((ApPRICE (j) - MA (ApPRICE , N, i)) ^2)

ここで

StdDev (i) — 現在足の標準偏差
SQRT — 平方根
AMOUNT(j = i - N, i) — j = i - N から iの2乗の合計
N — 平滑化の期間
ApPRICE (j) — j番目の足の適応価格
MA (ApPRICE , N, i) — 現在足のN移動平均線
ApPRICE (i) — 現在足の適応価格 です。